鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1917~ヨシタケシンスケ

2020-04-17 12:29:32 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ヨシタケシンスケです。

以前、ヨシタケシンスケの初エッセイ「思わず考えちゃう」が新聞の図書ランキングコーナーで紹介されていました。
「りんごかもしれない」「このあとどうしちゃおう」「みえるとかみえないとか」がお気に入りで、次はどの絵本を読もうかな?と考えていたので、迷わず本書を購入したのですが、気が付けば積読本の仲間入り。
読み始めるまでに1年も経ってしまいました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
あわよくば、生きるヒントに。
「考えすぎても、いいじゃない! 」
人気絵本作家ヨシタケシンスケのみんな待ってた、初エッセイ集!
電車で、カフェで、自分の家で。
「ついつい考えすぎちゃう」ヨシタケ氏が、スケッチと共に書きとめた、まじめーな事から、世にも下らぬ事まで。
たとえば。
「仕事のピンチを乗り切るには?」/「いわゆる男女の仲って、何?」
「他人のストローの袋が気になる」/「孤独感を、どう解消するか」
「明日、すごいやる気を出す方法」……。/がんばりたくない「大人」のための絵本!
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目次
はじめに
第1章 ついつい考えちゃう
ご自由にお使いください/富士山の盗み撮り/ききうでのツメは切りにくい
一番きたなくない部分ってどこだろう/心配事を吸わせる紙/明日やるよ
その時その時にその場にいない人を悪者にしながら/甘やかして甘やかして
どうにかして後悔してもらいたいのだが/もう脱いでいいですか/ぼくのストローのふくろ
世の中の悪口を言いながら/7時って、くつしたみたい/謙虚さを保つクリーム
また出てまいりました
第2章 父だから考えちゃう
お熱はかり中/息子の髪を洗うと、必ず途中でアクビをする
今しかないのに、もったいないのに/裸シートベルト/くつ
ちぎってちぎって食べさせてよ/スノードーム/ねえ、うんちついてる?
もータクマ! オマエ、クチのまわりケチャップだらけじゃんよ!
ラーメン屋さんでアメをもらった子のうれしそうな顔
プンちゃん、はさまっちゃってるよ?/寝てる/ちっちゃい子
なんにもないねえ/けっこうゆれるね/よごれて洗ってよごれて洗って
とても気に入って、大好きになっちゃって
どうでもよすぎて言わないこと、大事すぎて言えないこと
ハイ。ヨシタケでございます
第3章 ねむくなるまで考えちゃう
できないことをできないままにするのが仕事
あなたのおかげで私はとうとうあなたが必要なくなりました
幸せとは、するべきことがハッキリすること/このこどく感はきっと何かの役に立つ
ボクはあやつり人形/自分がすること、選ぶこと、見ること、聞くこと
でも、どうすればいいんだろう?/若い頃、別にムチャはしなかった
自分にできないことがどんどん見えてくる/いわゆる男女の仲
いくつになっても、あの頃の自分の味方で/もし、そうなったら
相手の「できないこと」によりそう/身の周り3メートル四方のできごと
この世はすべてねむくなるまで/こちらでできるのはご提案までです
おわりに

内容(「BOOK」データベースより)
電車で、カフェで、自分の家で。「ついつい考えすぎちゃう」ヨシタケ氏がスケッチと共に書きとめた、まじめーな事から、世にも下らぬ事まで。たとえば―。「仕事のピンチを乗り切るには?」「いわゆる男女の仲って、何?」「他人のストローの袋が気になる」「孤独感を、どう解消するか」「明日、すごいやる気を出す方法」…。絵本作家ヨシタケシンスケの、「読むとクスッとしてホッとしてちょっとイラッとする」スケッチ解説エッセイ!
=====

「りんごかもしれない」「このあとどうしちゃおう」「みえるとかみえないとか」という3冊の絵本では、著者の柔軟で多彩な発想力に舌を巻いていました。

「第1章 ついつい考えちゃう」ではその発想の源が明らかにされます。
いつか使うかわからないネタを日々コツコツと集めているのですね。

「第2章 父だから考えちゃう」は懐かしく読みました。
我が家でもそうだった、ということの多いこと。
子どもたちが小さかった頃の思い出がぱあっと蘇りました。
こんなに小さな出来事っていちいち書き留めないし、写真も残っていないけれど、微笑ましいシーンだからこそ記憶に残っているのでしょうね。
中でも「スノードーム」「うんちついてる?」「ケチャップだらけじゃん」「あめもらったうれいそうな顔」は最高!
我が家の子どもたちはすっかり大人になったけれど、そんな場面があったなあって、しばし思い出に浸りました。
この章だけでも本書を手に取った甲斐がありました。

「第3章 ねむくなるまで考えちゃう」は、えーっ、そんな逆転の発想をしてるだ!と感心させられるほど著者自身の内面を正直に語っています。
まさに誤解を恐れずに語っているその姿勢に好感が持てました。
誤解を与えないそのギリギリさが著者の見事なバランス感覚であり、売りなのでしょう。
おじいちゃんの死後の世界を描いた「このあとどうしちゃおう」や、視覚障害者のことを遠回しに描いた「みえるとかみえないとか」などは、著者のこのバランス感覚が実によく発揮されていることに気づきました。
また著者は「エネルギッシュな頑張るマン」や「信念を貫く熱い男」ではない、どこにでもいる小さなことが気になる普通の人だということもわかりました。
その著者がコツコツ周囲を観察して思いを馳せた積み重ねが作品となったからこそ、読者の共感を呼ぶ人気作品が誕生したのでしょう。

このブログを書いていて気づきました。
思いついたことをブログに書いていること自体が、著者のスケッチほどではないにしろ、頭の整理になったり、わが身を振り返るきっかけになったりで、役に立っているようです。

このブログのサブタイトルは現在「50代後半のオヤジのお気に入り」ですが、今月誕生日を過ぎたら「60代前半のオヤジのお気に入り」に変更します。
これからも日々考えたことを文章にすることで頭を整理したり、わが身を振り返ったりして、ボケ防止を図っていきたいと思います。

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