鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1207~おじいちゃんがおばけになったわけ

2016-05-06 12:12:44 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「おじいちゃんがおばけになったわけ」です。

本書は2005年の「この絵本が好き」翻訳絵本の部で第1位に輝きました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
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おじいちゃんは、土にも天使にもならずに、なんと、おばけになっちゃった。
いったいどうして?
心に沁みいるデンマークの傑作絵本。
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死んじゃったはずのおじいちゃんが夜になって、エリックのところへやってきました。
だけど、なんだかちょっとヘン…。
大切だけど、ちいさな子には少しむずかしいことを、じいじとのユーモアたっぷりの会話から理解していくエリックの姿が心に沁みるデンマークの絵本。
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ある日、道で倒れて死んでしまったおじいさん。
おじいさんは幽霊になり毎夜エリックのもとに現れるようになります。
なぜおじいさんが幽霊になったのか?
二人にはその理由がわかりません。
毎夜ふたりは考えます。
ある日ついにその理由に気づいたおじいさんが、エリックに告げます。
「一番大事な孫のエリックにさよならをいうのを忘れていたんだ」
これは泣かせる一言です。

おじいさんが幽霊になった理由。
それは突然別れてしまった二人が思い出を語り合い、きちんとさよならをする。
そのための大切な時間だったのですね。

じいじとエリックは互いの愛情を再確認し、じいじは心残りなくあの世のばあばのもとに旅立ちます。
それをやさしく見守るエリック。
あの世でじいじとばあばが幸せに暮らすことを知って、エリックは安らかな眠りにつきます。

ほのぼのとした別れの物語。
まだ家族を失った経験がないけれど、そのときにこんな別れができたらいいな、と思わせるストーリーでした。
とかく暗く悲しいだけの「死」について、これだけ穏やかに教えてくれるストーリーが素晴らしい。
確かに高く評価されるだけのことがある作品でした。




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