今回のお気に入りは、「代表的日本人」です。
100分de名著、内村鑑三著「代表的日本人」を読みました。
NHK出版の内容紹介を引用します。
=====
生きている死者たちと、彼方で対話する。
西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という『代表的日本人』の生涯を通して、内村鑑三はみずからの精神的自叙伝を書いた。
講演録『後世への最大遺物』にも触れ、人生の意味を「継承される使命」のなかに見出す。
生きがいなき現代の、迷える「魂」を救済する一冊。
=====
第1回 無私は天に通じる
西郷隆盛を例にしながらも、ほとんどは宗教について書かれています。
ここで本書が偉人伝ではなく、4人の代表的日本人を例に挙げながら語られる宗教思想の書であることに気づきました。
あらら、苦手な分野です。
どうしましょう・・・。
内村鑑三の伝えたいことやテキストを書いた若松講師の解説が、なかなか頭に入ってこなくて困りました。
そこで並行してNHKのHPの100分de名著「代表的日本人」コーナーを読んで参考にすることにしました。
本当はオンデマンドで番組を観ることが一番と思いつつも、時間が無くてまだ観ていないものですから・・・。
第2回 試練は人生からの問いである
米沢藩主の上杉鷹山は「民の声は天の声」、農民聖者の二宮尊徳は「自然はその法に従うものに豊かに報いる」という信念を貫いたそうです。
昔、ケネディ大統領が「尊敬する日本の政治家は誰?」という問いに対し「上杉鷹山」と答えたそうですが、きっと「代表的日本人」を読んでいたのでしょうね。
上杉鷹山についてはいろんなところで特集されており、観たり読んだりしていますが、一度しっかり勉強しようと思い「全一冊 小説 上杉鷹山」という堂門冬二の本を買いましたが、あまりの分厚さに怖気づき、まだ読んでいませんでした。
今度こそ読もう、と決意しました。
第3回 考えることと信ずること
儒学者の中江藤樹は信じる道を貫き通し、仏教者の白蓮は法華経に殉じる生き方を貫いたそう。
この回までは、ピンとくるものがありませんでした。
第4回 後世に何を遺すべきか
この回は「代表的日本人」を離れ、内村鑑三の有名な講演「後世への最大遺物」について書いています。
第1回から第3回まではとは打って変わって興味深く読みました。
そこには「人生」や「生きること」の意味についての内村の思想が書かれていました。
=====
生きることは、自分の願いを成就させることではなく、いかに先人たちの生涯を受け継ぐものを見出すか、ということであると言えます。
=====
もし私どもの一生涯の事業に何か意義があったといたしますならば、それは準備的の事業であったというのであります。
すなわち時勢に応ずるためのものではなく、直ちに現代をたすくるためのものではなく、将来の発展を助くるための基礎的な工事に貢献するするためのものであったというものであります。
=====
人生の目的とは宇宙の完成に与(くみ)することである。
=====
自分の人生は、自分の願望を実現する場には終わりません。
自分がやったことを継いでくれる人がいる。
そこから未知のものが生まれる。誰もが未来の一部になっていく。
=====
人生は肉体が消えただけでは終わらない。
だからこそ、この世をしっかり生きなくてはならない。
=====
「先人たちの生涯を受け継ぎ、しっかり生きることが大切。
死後、自分のやったことを受け継いでくれる人がいれば、未来の一部になれるのだから。」
という人生観は心にしみました。
なるほど、こうして命は永遠につながっていくんだ!
絵本「わすれられないおくりもの」「葉っぱのフレディ」を思い出しました。
本書は第3回までつまらなかったため、危なく途中で読むのを止めるところでした。
最後まで読んで本当に良かったです!
読書って、こういうことがあるんですよね。
これまで途中で投げ出した数冊の本があったことを思い出しました。
100分de名著、内村鑑三著「代表的日本人」を読みました。
NHK出版の内容紹介を引用します。
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生きている死者たちと、彼方で対話する。
西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という『代表的日本人』の生涯を通して、内村鑑三はみずからの精神的自叙伝を書いた。
講演録『後世への最大遺物』にも触れ、人生の意味を「継承される使命」のなかに見出す。
生きがいなき現代の、迷える「魂」を救済する一冊。
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第1回 無私は天に通じる
西郷隆盛を例にしながらも、ほとんどは宗教について書かれています。
ここで本書が偉人伝ではなく、4人の代表的日本人を例に挙げながら語られる宗教思想の書であることに気づきました。
あらら、苦手な分野です。
どうしましょう・・・。
内村鑑三の伝えたいことやテキストを書いた若松講師の解説が、なかなか頭に入ってこなくて困りました。
そこで並行してNHKのHPの100分de名著「代表的日本人」コーナーを読んで参考にすることにしました。
本当はオンデマンドで番組を観ることが一番と思いつつも、時間が無くてまだ観ていないものですから・・・。
第2回 試練は人生からの問いである
米沢藩主の上杉鷹山は「民の声は天の声」、農民聖者の二宮尊徳は「自然はその法に従うものに豊かに報いる」という信念を貫いたそうです。
昔、ケネディ大統領が「尊敬する日本の政治家は誰?」という問いに対し「上杉鷹山」と答えたそうですが、きっと「代表的日本人」を読んでいたのでしょうね。
上杉鷹山についてはいろんなところで特集されており、観たり読んだりしていますが、一度しっかり勉強しようと思い「全一冊 小説 上杉鷹山」という堂門冬二の本を買いましたが、あまりの分厚さに怖気づき、まだ読んでいませんでした。
今度こそ読もう、と決意しました。
第3回 考えることと信ずること
儒学者の中江藤樹は信じる道を貫き通し、仏教者の白蓮は法華経に殉じる生き方を貫いたそう。
この回までは、ピンとくるものがありませんでした。
第4回 後世に何を遺すべきか
この回は「代表的日本人」を離れ、内村鑑三の有名な講演「後世への最大遺物」について書いています。
第1回から第3回まではとは打って変わって興味深く読みました。
そこには「人生」や「生きること」の意味についての内村の思想が書かれていました。
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生きることは、自分の願いを成就させることではなく、いかに先人たちの生涯を受け継ぐものを見出すか、ということであると言えます。
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もし私どもの一生涯の事業に何か意義があったといたしますならば、それは準備的の事業であったというのであります。
すなわち時勢に応ずるためのものではなく、直ちに現代をたすくるためのものではなく、将来の発展を助くるための基礎的な工事に貢献するするためのものであったというものであります。
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人生の目的とは宇宙の完成に与(くみ)することである。
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自分の人生は、自分の願望を実現する場には終わりません。
自分がやったことを継いでくれる人がいる。
そこから未知のものが生まれる。誰もが未来の一部になっていく。
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人生は肉体が消えただけでは終わらない。
だからこそ、この世をしっかり生きなくてはならない。
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「先人たちの生涯を受け継ぎ、しっかり生きることが大切。
死後、自分のやったことを受け継いでくれる人がいれば、未来の一部になれるのだから。」
という人生観は心にしみました。
なるほど、こうして命は永遠につながっていくんだ!
絵本「わすれられないおくりもの」「葉っぱのフレディ」を思い出しました。
本書は第3回までつまらなかったため、危なく途中で読むのを止めるところでした。
最後まで読んで本当に良かったです!
読書って、こういうことがあるんですよね。
これまで途中で投げ出した数冊の本があったことを思い出しました。
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