鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1519~MoMA展図録

2018-05-11 12:57:27 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、MoMA展図録です。

原田マハの「モダン」に触発され、MoMA展図録を鑑賞しました。
1993年上野の森美術館で開催された展覧会には60点の絵画や彫刻が展示されたそうです。
図録の中では9点が気に入りました。
・ゴッホ「星月夜」
・スーラ「グラヴリーヌの運河、夕暮れ」
・ルソー「眠るジプシー女」
・モディリアニ「横たわる裸婦」
・ピカソ「鏡の前の少女」「ドローイングする少女のいる室内」
・クレー「魚のまわりで」
・ホッパー「ニューヨークの映画館」「ガソリンスタンド」

モディリアニの描く裸婦をはじめてじっくり鑑賞しました。
これまでは画家の描く薄い表情が好きではなかったのですが、ボリュームある裸婦の表情や身体を観て考えを改めました。
もし機会があれば、他の作品も観てみたい画家になりました。

ピカソは原田マハの作品に登場した「平和」という作品が気に入り、そのポストカードを飾っています。
図録には絵画や彫刻がたくさん載っていましたが、ほとんどは難解でやっぱり理解不能でした。
でも美しくかわいい少女を描いた2枚は別。
ピカソの少女への愛が伝わる素敵な作品です。

ホッパーは「美の巨人」で紹介されていて気になる画家でした。
光と影、人間ドラマ、何より都会の孤独を表現している作品に惹かれていました。
図録の作品もいいですね。
映画館の女性スタッフは何を思いたたずむのか?
想像力をはたらかせたくなります。
ホッパーについてはぜひ画集を購入して他の作品も鑑賞したくなりました。
日本語解説が付いた画集を探すと、思ったより高価で困りました。
破格に安い洋書にしようかな?
迷いつつ洋書のカスタマーレビューを読みました。
目からうろこが落ちました。
作品からドラマを感じるには日本語解説は邪魔、と書いてありました。
ナルホド!
真っ直ぐに絵だけを鑑賞したいのなら、洋書の方が向いているのか!
早速洋書版を注文しました。
届くのが楽しみです。

(おまけ)
巻頭にオルデンバーグ館長が書いていた「MoMAの変遷」は興味深かったのでいくつか引用します。
・1929年オフィスビルの6室を借りてスタートした
・大恐慌の最中でも参観者が4万7千人にも上った
・初代館長アルフレッド・バーは若干27歳で就任した
・建築・デザイン・写真・映画などを芸術の一形式とした
・理解も評価もされないものでも、芸術家によるいろいろな新しい探究を評価する

例え前例がなくても良いものは良い、とハッキリ主張する姿勢。
勇気が必要だけれど、それこそが未来を切り開く力になることを、MoMAが教えてくれました。

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