鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1952~鬼滅の刃

2020-11-09 12:10:10 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼滅の刃です。
世の中「鬼滅の刃」が大ブーム。
映画が空前の観客動員記録を樹立したり、登場人物の扮装を親子で楽しむ家族連れが多かったりと、コロナ感染拡大による精神疲労を一時でも忘れさせてくれます。
私の場合、2016年から少年ジャンプを電子購読していますが「鬼滅の刃」は読んでいませんでした。
妻が深夜に放送していたアニメ版を観て「すごく面白かった」と言っていたことと、電子版で第一巻を無料購読して面白さに気づいたことで本格的に読むことにしました。
幸せに暮らしていた家族を鬼に殺されたことから鬼殺隊に入った主人公の成長物語に私のようなオッサンもすっかりハマりました。
隊士だけでなく鬼となった者たちにも子ども時代があり、成長過程での周囲との関りが後の彼らの性格に強く影響していることが丁寧に描かれています。
これこそが読者の心を揺さぶり、この作品がブームになった原因でしょう。
勧善懲悪モノながらワルにも心があり、主人公・炭治郎が彼らに理解を示し、優しさを見せる場面もあり、物語に厚みを与えています。
鬼殺隊の柱(隊士)に鬼にならぬか?と究極の選択を求める場面も興味深かったです。
人はどれだけ剣技を極めても齢を重ねると体力が衰え、やがて寿命が尽きてその技術は失われます。
それを惜しいとは思わないか?
鬼となり永遠の命を得て、技術を保存し、さらに高めたいとは思わないか?
この究極の問いを断固として拒否する柱の信念の強さに惚れ惚れしました。
まさに子どもから大人まで楽しめる名作でした。
購読可能だった電子版は27話から205話まで。
まず休日の一日で8割方読み、残りはちょっとした時間を見つけて少しずつ読み、あっという間に読み終えてしまいました。
パスワードがあればいつでもどこでも読める電子版の良さを初めて実感しました。
少年ジャンプはワンピースを含め3作品ほどしか読んでいないので、こういう名作が脚光を浴び、一気読みする日が再び来ることを期待します。

コメント
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