元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

北九州市のオーディオフェアに行ってきた。

2022-12-02 06:26:25 | プア・オーディオへの招待
 去る11月25日から27日にかけて北九州市のJR小倉駅の近くにあるアジア太平洋インポートマートで開催された、第36回九州オーディオ&ビジュアルフェアに行ってみた。このイベントに足を運ぶのは(コロナ禍もあって)4年ぶりだったが、とりあえずは実施してくれただけでも有り難い。

 まず印象に残ったのは、ESOTERICが創立35周年を記念してリリースしたレコードプレーヤーのGrandioso T1である。ESOTERICはTEACのハイエンドブランドで、一般人が気軽に手を出せるような値付けはされていない。この機種も700万円という高額商品だ。しかしながら、無視できない画期的な技術が採用されている。



 マグネシステム・ドライブと呼ばれる新開発の駆動方式は、モーターとターンテーブルが接触していない。磁力によって重量級プラッターを回転させている。そのため、モーターの振動がターンテーブルには一切伝わらないという。結果として、聴感上のS/N比(信号に対する雑音の比率)を限りなく低く抑えることが可能になったとのことだ。

 正直言って、これほどの価格帯で本機が他社製品と比べてどの程度音質的な優位性を確保しているのかは不明だ。しかし、原理的にモーターからのノイズをキャンセル出来るのならば、サウンド面でのアドバンテージは十分確保されていると思う。願わくばこのテクノロジーを普及価格帯にも反映させて欲しい(まあ、たとえ展開できても一般ピープルにとっては十分な高価格にはなるのだろうが ^^;)。



 国内高級ブランドの雄ACCUPHASE社の、創立50周年記念モデル一式も展示されていた。どれもハイエンド機ながら、コンスタントに製品を発表し続けている姿勢は評価すべきだろう。特に純A級モノフォニック・パワーアンプのA-300など、この仕様ならばコストパフォーマンスは高いとも言えるのだ。

 余談だが、同じ時期に近くでKPF(北九州ポップカルチャーフェスティバル)なるイベントが実施されており、オーディオフェアと同フロア(別ルーム)が更衣室兼控室になっていた。そのためロビーはアニメのコスプレをした若い女子でごった返しており、オッサンの私としては大いに面食らった(笑)。ただ、オーディオフェア側としても高級オーディオシステムでアニソンをガンガン鳴らして若い衆の興味を誘うぐらいのことはやった方が良かったと思う。もちろん最近の若い者に値の張る機器を買わせるのは難しいだろうが、趣味のオーディオという存在を知らしめるだけでも価値がある。
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