元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「クローサー」

2010-02-08 06:23:17 | 映画の感想(か行)
 (原題:夕陽天使 So Close )2002年香港作品。「チャーリーズ・エンジェル」の映画化はハリウッドよりも香港でやるべきだったということを如実に示した一作。

 「グリーン・デスティニー」の成功に味をしめたコロンビア映画(SPE)が「トランスポーター」のコーリー・ユン監督を起用して撮らせた活劇編だが、ハッキリ言ってハイテク・システムの争奪を描いたストーリー・ラインなんてどうでもいい。これはスー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクという美女三人衆の肉体アクションを堪能するための映画だ。

 冒頭の要人暗殺と逃亡シーンから始まり、地下駐車場での銃撃戦とカーチェイス、エレベーター内での格闘など、手を変え品を変え次々と登場する活劇場面には嬉しくなる。圧巻はラスト近くの日本刀を使ったバトルで、敵役の倉田保昭を相手に超高速の立ち回りが展開する。ワイヤー・アクションをほとんど用いない生身の立ち合いだけに、まさに鳥肌ものである。

 ヒロインの色恋沙汰や家族関係にまつわるエピソードが消化不良なのはマイナスだが、これだけアクションで魅せてくれれば文句は言うまい。それにしても、香港の女優は見た目が良いだけでなく、激しい活劇も(場合によっては歌や踊りやお笑いも ^^;)こなさなければ認知されないとは、非常に厳しいものがあるなァ(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする