そういえば、なんだか大相撲がおかしなことになっている。
テレビをつければ、日馬富士と貴の岩の両力士のことで持ちきりである。あまり相撲には興味がないので、どうでもいいと言えばどうでもいいのだが、貴乃花親方が悪者になりつつあることに、今の日本のいじめ体質を垣間見てしまう。
暴力を振るった力士より、黙して語らず、だんまりを決め込む貴乃花親方の方が悪役っぽく指弾するのはありなのか?ビール瓶なのか、カラオケのリモコンなのか、その他のアルコールの瓶なのか、或いは素手で殴ったとしても、現代の法治国家日本では許されるべきものではない。
にもかかわらず、今は報告をしなかった親方が吊し上げられつつある。ちょっと考えれば誰でもわかることだが、協会に報告していれば、100%闇から闇へ葬られ、隠蔽されるに決まっている。サルでもわかることだ。そういう体質をもった協会だから、以前、暴行で親方に弟子が殺されたのである。そんな過去のある角界で、やはり弟子が暴行されたなら、第三者機関に助けを求めるのが当然であり、犯罪なのだから警察に届けるのが当たり前である。
「貴乃花親方は被害届を取り下げるつもりはない」と報道されたが、結局、誰か相撲関係者が取り下げさせようと圧力をかけた裏返しであろう。例え、ケガが診断書ほどではなかったとしても、それはたまたま運がよかっただけ。他のモンゴル力士、或いは日馬富士自身も暴行したと認めているのだから、怪我の度合いは関係なく、「横綱の品格なし」というのが相撲道のルールではないのだろうか。
これで、身内に甘い決定が下されるようなら、私は相撲を二度と見るつもりはない。というか、そんな甘い決定こそが八百長そのものではないだろうか?