Weblog喫茶 モンブラン

日常のあれこれをのんびり綴っています

しゅんしゅんの心の翼

2008-04-10 23:36:17 | しゅんけいツインズ

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。

前回の記事では、ご心配をおかけしました。
温かいコメントの数々、ほんとうにありがとうございました。
しゅんしゅんは、その後特に変わった様子もなく過ごしているので、どうやら大事には至らずにすみそうです。

強い雨の降る夜更けの救急外来は、すいていました。
ぽつりぽつりと待っている人がいます。
よく整った病院施設なのですが、照明も少な目のしーんとした薄暗いロビーで座って待っていると、不安な気持ちが大きくなってきます。

ぱぴりおが、暇つぶしに廊下の向こうに歩いていきました。

隣に座っていたしゅんしゅんの肩に手を回してさすっていると、自分がつまらないことで腹を立てて、彼がケガをしたことを夜まで言えなくさせてしまったことが、改めてとても申し訳なく思えてきて、涙がこぼれました。

もし大変なケガだったら、それは私のせいだ・・・。

しゅんしゅんの肩をさすって泣きながら
「おかあさんが悪かったよ、ほんとうにごめんね」と謝ると、
しゅんしゅんは静かに優しく
「いいんだよ。大丈夫だから。」とつぶやきました。

その瞬間、11歳のしゅんしゅんが、
あっという間に翼を広げて、大人になったような気がしました。

ぱぴりおが私を慰めてくれる時とそっくりの、
何も責めない、穏やかで温かい言い方でした。

薄暗いロビーで隣に座っているのは、私よりまだ頭一つほど背が低くて、細っこい体のメガネの少年でしたが、
もうすでに心は、とっくに私より大きく育っていたのかもしれません。

ぱぴりおが戻ってくると、しゅんしゅんは見えない翼をたたんで
「CTって輪切りになるんだよね~。頭の輪切りの写真、絶対見たいな~
と普通に冗談を言う、いつもの11歳になりました。

ほんとうに、大事にならずに済んでよかったです。


(画像は、図書館で借りてきた「三国志」です。子供向けに読みやすく訳してありますよ。私も読んでみようかな。)




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8 コメント

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Unknown (茶葉ママ)
2008-04-11 09:01:10
しゅんけい君たちはもう大人になってますね。
人を許すことができるようになったら一人前です。
元々、人を責めるタイプではないし、本当に性格の素晴らしい息子さんたちです。
ヴィシアさんがケガをしたときけいけい君が氷を取りに走ったり・・・
「この子たちは母を全力で守ることが身についている」と思いました。
ぱぴりおさんの器の大きさをそのまま受け継いでいるようです。
素敵な家族に囲まれてヴィシアさんは幸せですね。
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茶葉ママさんへ (ヴィシア)
2008-04-11 17:12:55
茶葉ママさん、温かいコメントありがとう!
自分たちの子供時代よりも、シビアに、ドライになってきている、この頃のコドモ界。
そんな中で生きていくには、もしかしたら優しすぎる彼らなのかもしれません。
けれども、彼らがこの言葉に出会う日を待っています。
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ、生きている資格がない」

うちは、私がとにかく病気などで弱っちいので、入院中などにぱぴりお軍曹がずいぶん、「おかあさんを守れよ」と教育してきたようです。
肝っ玉母さん、憧れるんですが、そんなわけで実際は私はいつも男3人に助けてもらってばかりです。ヒヨワですみましぇん・・・。
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Unknown (きょっぴい)
2008-04-11 19:43:59
思っている以上にしゅんけい君達は大人になっているのですね。
子供を見ていると大人が分かるように、大人(両親)を見て育って来ているしゅんしゅんくん、人への気遣いが出来てりっぱな大人です。
それにしても頭にダンベル、今のところ大丈夫そうなのですが、これからも様子見守って下さいね。
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きょっぴいさんへ (ヴィシア)
2008-04-12 00:56:50
きょっぴいさん、温かいコメントありがとう!
まだまだ子供だなーと思うことのほうがしょっちゅうなので、たまにこういう大人びた言動をすると、
「子供をいつまでも子供だと思っているのは、母親だけかもしれないなぁ・・・」
なんて思います。
しゅんけい多面体は、いろいろな面が、あっちが少し出たりこっちが少し出たりして、徐々に全体が成長していっているんでしょうね。
いつもいろんな角度から子供を見ていないと、成長には気づけないのかもしれません。
おかげさまで頭の方は、あの後何も問題なく経過しています。よかった~。
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わ~ (harry)
2008-04-13 04:36:44
大変なことがあったのですね。
大事にいたらなくてよかったわ。

11歳だけど…
思っている以上に大人なのねぇ。

三国志…
昔三国志に出てくる人たちのホモネタ
小説を読んでから見てないわ。
もうホモにしか思えなんだもの。
その本…
普通に本屋で売っていたんだよ。
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harryさんへ (ヴィシア)
2008-04-14 00:30:35
harryさん、コメントありがとう!
大事にならず、本当によかったです。
しゅんしゅんは、この週末風邪気味でしたが、頭の方は大丈夫のようです。
三国志のホモネタかぁ~。(^^;
言われてみれば格好の「題材」かもですよね。
しかしちょっとやり過ぎかと思う・・・。
それにしてもharryさん、それ読んじゃったというのも、すごいなと思いました。(笑)
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大人になって (フィナンシェ)
2008-04-14 12:51:20
高校生のとき初めて胃潰瘍になりました。
「胃が痛い」というのは慣用句だと思っていたので自分でも何が起こったのかわかりませんでした。

激痛で帰宅したら家は留守、必死にテレビで気を紛らわしていると母が帰宅。制服のまま横たわる私は「また制服を着替えないで!だらしない!」っと怒られました。
しかたなく自室にこもって夕食時「ごはんが食べられない」というと「いつまでもすねてる人には食べさせなくていい!」と言われました。
夜中カルピスを飲んでみたところ一気に嘔吐して母に伝えると「どこに吐いたの?!」と絨毯を汚したことを怒られました。
翌日は日曜自室に篭り、月曜はテストのため這って学校に行き、終了後早退。やっと具合が悪いことが親に認められ、病院で「"神経性"潰瘍」と診断されたのは火曜日。
特に思い悩んではいないというと、医者からは「酒」「たばこ」を疑われました。
担任教師は友達たちに「いじめてないだろうな?」と問い詰め、友人たちは「とんでもないとばっちり」と怒りました。

母を恨んでいるか?って?
いいえ、自分の体調は親も含めて他人にはわからない、自分で守るもんだ、と少し大人になったのでした。ただし"神経性"の原因は今でもわかりません。

長くなりましたが、大丈夫、
野生児しゅんけいだから。
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フィナンシェちゃんへ (ヴィシア)
2008-04-14 20:49:51
フィナンシェちゃん、長文のコメントありがとう!
胃潰瘍とは大変でしたね。
多感な10代、神経に負担がかかることも何かあったのでしょう。

息子のケガに気づかずにいた私が、偉そうなことは言えないんですが、親が全知全能・パーフェクトなんかじゃないってことは、早めに知っておいた方が、健やかな成長とスムーズな親離れのためにはいいような気がしますね。

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