Weblog喫茶 モンブラン

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今、世界で最も有名な頭突きについて考えてみる

2006-07-17 03:13:52 | ノンジャンル

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
世界中が大騒ぎしたワールドカップも終わり、今週末は再びF1をゆっくり見られるようになりました。

今夜はフランスGP決勝、優勝はフェラーリのシューマッハ、2位はルノーのアロンソでした。
テレビでも言ってましたが、ワールドカップと同様に、イタリア(フェラーリ)がフランス(ルノー)を下した形になりました。ドライバーはドイツ人とスペイン人ですけれどね。

ひさびさにF1を見るなぁ・・・と思ってテレビを見ていたら、何とオープニングで、ワールドカップ決勝戦での、あのジダンの「頭突き」シーンが流れたではないですか。
チャンネル間違えたかと思いました。(^^;

というわけで、今や世界で最も有名な頭突きをかました人・ジダン選手。
私もあの決勝戦は、根性で早起きして見ていたので、件のシーンは試合中に見てびっくりしました。
ええ?ジダン退場?なんで~?・・・頭突き??
目が点、という感じでしたね。

頭突きに至った経緯は、あちこちのブログやニュースで散々書かれていますが、イタリアのマテラッツィ(長いので以下マテで・・・)選手が、ジダンにからんでユニフォームを引っ張ったりしたのが発端だそうですね。
ジダンは「そんなにユニフォームが欲しいなら、試合の後の交換の時にあげるよ」とあしらって離れようとしたところ、マテ選手がジダンの家族の女性を侮辱する発言を何度もしたので、ジダンが怒って頭突きした・・・というわけなんだそうです。
で、暴力行為でルール違反になり、ジダンはレッドカードを出されて悔し涙の退場、ということになったんですね。

それは1対1での延長戦後半の、5分くらいたったところでの出来事で、残りの10分の試合時間でも勝負がつかず、PK戦にもつれこみ、最終的にはイタリアがPK戦を制して優勝したわけです。

この一件でメディアにしろブログにしろ、「家族を侮辱する暴言を吐いたマテ選手を許せなかったのは人間として当たり前」というジダン擁護派と、「理由はどうあれ頭突きしちゃったんだから、退場は当然」という批判派に真っ二つに分かれて、連日あちこちで論争?が繰り広げられていますねー。

マテ選手がいったい何を言ったのか、FIFAが調べているところだそうですが、「サッカールールブック」によると、暴言を吐くというのもレッドカードになる反則だそうですので、もしほんとに彼が言った内容が暴言であると明らかになると・・・どうなるんでしょう?退場させられたのはジダンだけだし。
マテ選手はそのままピッチに最後まで残ることができたんですからね。

まぁ、最終判断がどうなるか、それは私のようなサッカー素人には予想できないことですが・・・。
でも、素人なりの感想なんですけど、ジダンって、サッカー界で、ベッカムよりもロナウジーニョよりも、別格に価値ある選手だったんですよね。
怒って蹴り壊した扉を、「あのジダンが壊したんだから」と後生大事にそのまま保存することを決めたサッカー場もあるとか・・・。
そして、かつてスペインのレアル・マドリードに移籍したときには、世界最高記録の何と81億円!の移籍金が払われたのだとか。

だから、サッカーのプロ中のプロ、世界最高の選手だったんでしょうね。
そんなすごいベテラン選手が、「試合中に相手に意図的に頭突きしたら、一発でレッドカード食らっちゃう」ってルールを忘れるなんて、どうしちゃったの??って思いました。

ワールドカップの決勝戦は、きっと選手はみんなものすごく殺気立っているんでしょうけど、10年以上第一線で大活躍していて、サッカーのおかげで何十億円も稼いでいるスーパープロが、たとえとんでもない侮辱の言葉を言われたとしても、そんな基本的なルールを忘れちゃうなんて・・・しかも残り10分、ジダンがいたらフランスが劇的に勝てたかもしれないのに・・・と思うと、すごく残念なんですよね。

私だってもしジダンだったら、敵チームのガラの悪そうな(ごめんね)選手に失礼なことを言われたら、むか~っと来ちゃうと思いますが、私にジダンのような技術があったら、残り10分で何としても追加点をもぎ取ってイタリアを下して優勝をゲットし、それでも腹の虫が収まらなかったら、ユニフォーム交換の時にマテ選手に

「さっきの仕返しじゃ!ユニフォームの代わりに、これでも食らえ~!!」
どごーーーん!!

って頭突きを食らわしますね。試合はもう終わってるんだから・・・。
まぁ、そんなこともしない方が、「さすがオトナ、真のプロじゃのう」って彼の株は上がったと思いますが。

人間ってやっぱり、誰にも弱いところがあるんだなーと思いました。
なので私はあの件はほんとに「あ~もったいない!!」と思うので、特にジダンの行為を擁護するわけではありませんが、自分がものすごく価値のある、世界に二人といない人間なんだよ・・・ってことを、とても大事な決勝戦の間、ずっと心にキープして、最後の笛が鳴るまで、私のような素人でも感動する、素晴らしいプレーを見せ続けてほしかったですね。

おお~長く書いてしまいました。サッカー、ほんとに素人なんですが。(^^;
まぁ、この問題、早くすっきりさせてほしいですねー。