ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/20日 秋の山を歩く 雨生山4分の3:林道から登山道に入り、稜線上の展望の良いピークまで歩く

2016-10-27 07:53:41 | 草花
林道は作業用の車が通れるくらいですから、人が並んで歩いてもまだ十分なスペースがあります。
車が通る道は、緩やかな傾斜で、時折カーブを交えながら、徐々に高度を上げていきます。
そして、その途中から、山道に入って高度を上げていくわけですが、もともと山麓から山頂までの高度差は200メートルくらいしかありませんので、決してハードな道のりではありません。
今回は山道に入り、尾根に出るまでのレポートとなります。

ミヤマウズラ ↓

ミヤマウズラの株を見ましたが、花を咲かせた痕がありません。そういえば今年はついにこの花を見ませんでした。



ヤブコウジ ↓

ヤブコウジには、もう実がついています。



ツルリンドウ ↓

ツルリンドウの花を見つけました。今からの花で実が間に合うのでしょうか。



ミヤマシキミ ↓

ミヤマシキミは実が赤くなっています。
上のツルリンドウは実がこのように間に合うのか心配です。



リンドウ ↓

このリンドウはもうすでに花を咲かせているのでしょうね、夜間や雨の時は蕾んで、晴れて日に当たると花を開いてきますが、時間が早いのでまだ花を開いてくれません。



シュロソウ ↓

シュロソウの花の済んだ枯れた茎を何本か見てきましたが、花が残っていたのはそう幾らもありませんでした。

実 ↓

実の付いたものもあります。



ムラサキセンブリ ↓

この花の進み具合を見に来たのですが、まだ早くて、今回では開いた花を見たのはごくわずかでした。



ヤマラッキョウ ↓

ヤマラッキョウの蕾を見ると、その都度、思わず近づきます。しかし、どれも未だ開いておらず、みな蕾でした。



ウメバチソウ ↓

尾根に着きました。ここでは狭い場所にいくつかの気になる草がありました。
ウメバチソウもまだ少し早かったようですね。



シライトソウ ↓

同行の女性が「これは何の花だっけ?」と考えています。
しばらくして、根生葉の様子を見て、これがシライトソウの花の後だったとわかりました。



ササユリ ↓

これはササユリの種を宿す莢ですね。



センボンヤリ ↓

こちらはセンボンヤリの秋花のほどけたものです。



シラヤマギク ↓

シラヤマギクも出て来ました。尾根の一角の狭い場所で、ウメバチソウから始まって、このシラヤマギクまで、かなりの種類のものがまとまって出て来ました。



シモツケ ↓

これは同行の女性が見つけてくれました。花を探す目がいつもの二倍ありますので、小生一人では気づかずに通り過ぎてしまうお宝を、二倍の密度でちゃんと探し出して行きます。



吉祥山 ↓

ガスが取れてきて対面する吉祥山もちゃんと見えてきました。

 

山帰来 ↓

サルトリイバラの実が赤くなってきています。これに葉の黄葉がおまけに付けば、活花の良い素材になりますね。



船着山の背後に奥三河の山 ↓

船着山の背後には奥三河の鞍掛山-棚山-宇連山のスカイラインが薄く見えています。
その右手には離れて三ツ瀬明神山も薄く見えていますが、視認しにくいです。


田園風景 ↓

鳥瞰すると、新城市の富岡・下宇利地区の秋の田園風景が麗しく見えています。



展望丘ピーク ↓

展望丘(便宜上小生がそう呼んでいます。)のピークに着きました。
眺めが良いのでここで小休止を入れます。正面やや右にこれから向かう雨生山が見えます。



電波反射板 ↓

あの電波反射板のところまで回り込んでから、こちらまで登って来たのです。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/20日 秋の山を歩く 雨生山4分の2:蛇紋岩の裸地を登り、笹の生える中腹を歩く

2016-10-26 07:09:44 | 草花
歩き始めに蛇紋岩の露出している斜面に取り付きましたが、その裸地はやがて笹に覆われた緩やかな傾斜を持つ山の中腹になり、そんなところを歩いていきます。
今回の記事ではその中腹を巻くように歩いて、一旦は作業車だけが通行できる林道に出て、そこをしばらく歩いていく間のレポートとなります。
こういうあたりが一番植生豊かな場所かもしれません。

ミカワマツムシソウ ↓

今度は装飾花が僅かについたミカワマツムシソウに出会います。



アキノキリンソウとミカワマツムシソウ ↓

アキノキリンソウとのツーショットです。



ワレモコウとアキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウはモテモテでワレモコウにも秋波を送られています。



コナラの虫こぶ ↓

このあたりで毎年、コナラのどの木かで、虫こぶを見ます。



オケラ ↓

オケラの花も出て来ました。これ以後何度かこの花を目にしていきます。



オミナエシ ↓

もう種のようになったオミナエシの花も残っています。



アキノキリンソウ ↓

今度は独立して、きれいに咲いた姿を見ます。



シラヤマギク ↓

シラヤマギクは舌状花が欠けたような状態で、(これが普通だそうですが、)咲いています。


キンモクセイ ↓

これは植栽でしょうね、こんなところでこの花を見るなんて・・・・・・
人手が入ってくると、こんな余分なことまでされてしまいます。


サワヒヨドリ ↓

サワヒヨドリは車を置いた場所でも見ましたが、こちらの方が色が残っていたので・・・・・。


ヒヨドリバナ ↓

ヒヨドリバナとくればアサギマダラを連想する回路が働きます。
美しい蝶がそこらに飛んでこないかと探しましたが、静かな空間のままでした。



サワガニ ↓

作業用の車両のみが通れる地道の林道歩きをしていきます。前夜か今朝早くに雨が降ったらしくて、朝露以上に濡れています。そこを大小の蟹が移動していくようです。
今回はたくさんの場所で、たくさんの回数、こういう光景を見ることが出来ました。



本宮山 ↓

ガスが少し取れてきて、本宮山がうっすらと見えるようになってきました。


ジョロウグモ ↓

今朝の一番乗りでこの道を通りますので、何度も蜘蛛の巣を目の前にします。


アケビ ↓

アケビの実を見て、一つ頂きましたが、まだ実が開いていなくて、可食部も硬くて、甘さも足りません。



クズ ↓

アケビの隣で、クズの莢がたくさん垂れ下がっています。


クサギ ↓

クズのちょっと向こうにクサギの花も咲いていましたが、近づけません。


ヒガンバナ ↓

ヒガンバナはもう一か月遅れになりますね。



リュウノウギク ↓

毎年このあたりでだけ、リュウノウギクを見ます。


ツルアリドオシ ↓

暗い中で見ましたのでスローシャッターになり、手ぶれを拾ってしまいました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/20日 秋の山を歩く 雨生山4分の1:朝の七時 朝露に濡れながら歩きだす。

2016-10-25 07:39:52 | 草花
この20日に東三河の山を歩いてきました。雨生山で秋の草花がどこまで咲いてきているのかそれを確認しに行ったのですが、草花の確認だけならたいして時間も掛からないので、花の確認が終わったら、車で移動して、もう一つ山を歩こうと考えていました。
もう一つの山は雨生山からも良く見えている本宮山で、その山に今回は久しぶりに表参道を使って往復することを考えています。

雨生山のシリーズで4記事、本宮山のシリーズで4記事を考えています。

位置図 ↓

雨生山と本宮山の位置を示します。



実行図 ↓

まずは、雨生山を歩いた足跡です。狭い範囲でしたが、花を見ながらごくゆっくりと駐車地点から時計回りで歩き、4時間も滞在していました。


イヌタデ ↓

山裾に車を置きましたが、日当たりと空気の通りが良い場所ですので、草花がたくさん目に付きました。
来るときに道にガスが立ち篭め、この日の好天気を約束してくれました。


キツネノマゴ ↓

キツネノマゴはまだ朝露に濡れているために花が開いてくれません。この日は露に濡れるので、レインウェアのズボンを穿いて歩くことにします。


イヌザンショウ ↓

川岸に実をつけたイヌザンショウの木も見つけました。




コスモス畑 ↓

コスモスが畑に植えられていますが、ふちの方にかたまって咲いていました。



チカラシバ ↓

チカラシバも露を含んだ姿になっています。



アカネ ↓

茜の花も見つけてしまいました。久しぶりに見る花でした。



ミゾソバ(かママコノシリヌグイ) ↓

ミゾソバ(か又はママコノシリヌグイ)はピンク色の米粒のような蕾を見せてくれます。
(種類をよく確認できなくて曖昧な書き方になっています。)



ヤマハッカ ↓

ヤマハッカも出て来ます。車を置いた場所の周りでこんなにもたくさんの花に出逢えて、驚かされます。
この場所に小生よりも前に来た車が一台駐まっていて、女性が居たので、少し話をすると、同じ街の住人でした。
そこで、これも何かの縁ということで、一緒に花巡りをすることになりました。



ヤナギノギク ↓

山に向かって歩き出します。最初に目に留まったのはこの菊でした。
愛知県と高知県の蛇紋岩地に隔離分布する希少な花です。



アキカラマツ ↓

アキカラマツは同行の女性が見つけてくれました。



ツリガネニンジン ↓

やせた土地で育つ植物はやはり小さく育ちますね。花の付き方も少ないようです。



ヤマラッキョウ ↓

今回出会ったヤマラッキョウは開花株がありませんでした。



残るガス ↓

遠くを見ると未だガスが残っています。



ミカワマツムシソウ ↓

この場所の名物が出て来ました。普通のマツムシソウと比べると装飾花が無くてこじんまりとしています。


カマツカ ↓

こちらは実をつけたカマツカです。試食してみますが、味は無いに等しいように感じます。



ワレモコウ ↓

ワレモコウの花も随分小粒で、色が濃いように思いました。



キキョウ ↓

同行の女性が見つけてくれました。9月の末日にこの山の別の場所で奇跡的に残っていた花を一輪だけ見ましたが、普通の場合なら、このような種の姿になっていますね。



キツツキの穴 ↓

松の枯れ木の幹にはキツツキの穴が開いています。このほかに同じ幹に二か所、穴がありました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/13日 恵那山を神坂峠から広河原経由で回遊 8分の8(最終記事):尾根道経由で神坂峠に戻り、神坂遺跡を見学。

2016-10-24 07:01:38 | 草花
恵那山山行シリーズの最後の記事となりました。

山を歩いても往きと復路を同じ道を帰る、いわゆる「ピストン」形式の行跡を、なるたけ採らないようにして、できるだけ周回軌道にするよう拘っています。
その結果、恵那山歩きでも、この周回の他に、前宮ルートを歩く時には黒井沢ルートから回り込んで戻ってくる周回方法も二度やっています。

これをやると、どちらの回り方でも、距離が伸びてしまい、いかに朝を早や発ちしても、家に戻る時間は遅くなってしまいます。

今回も、復路途中の交通渋滞に遭うのが嫌で、山行中にわざわざ寄り道して、時間を遅らせてみたり、到着後に変に入念なストレッチをして現地出発時間を遅らせたりします。
その結果、家に着いたのは午後八時を回っていました。

シリーズ最後のレポートとなります。

蛇峠山 ↓

今歩いてきた恵那山のように頭頂部の広くて丸い山が見えています。あれは恵那山の南東部にある蛇峠山でした。



ガス立ち篭める ↓

あたりにどんどんガスが立ち篭めてきました。このあたりから南アルプスが見えるはずで、それを楽しみにして歩いてきましたので、これはひどく気落ちさせられてしまいました。



横道に入る ↓

気落ちした結果、もう一度来た時に使った稜線の道に登り直し、ガスにどっぷりつかりながら歩こうと思いました。もしも運よくガスが晴れれば、南アルプスがバッチリ!・・・のはずですから。



寄り道 ↓

車道から外れて尾根に登りなおす道・・・・・寄り道を採ります。帰り道の交通渋滞を避けるという思惑もありますので、急ぐことはありません。



ガス ↓

登るにつれて盛大にガスが歓迎してくれます。



笹の道 ↓

朝は露を含んでズボンをびしょびしょにしてくれた笹の葉も、日差しの後の今なら何の心配もありません。



尾根上の小ピーク ↓

ここに着くと朝に使った道と合流します。やはり、ガスは晴れることなくあたりを薄暗く包んでいます。



稜線上のブナの木 ↓

朝、懐中電灯で照らして撮ったブナの木ですが、やはり今回もやや陰鬱な中で見ていきます。



黄葉 ↓

尾根付近の黄葉も、ガスの中で見ると、なかなか趣深いものがあります。



尾根の道

尾根の道もガスをお友達にして気楽に歩きます。



峠着 ↓

峠に戻って来ました。すぐそばに駐車場がありますので、荷物を車に置いてから、その近くにある神坂遺跡を見ておくことにしました。



遺跡へ行く道 ↓

車を駐めた反対側に遺跡があるようです。それもすぐそばというような距離のようです。ゆるい傾斜を登っていきます。



標柱 ↓

すぐにこの標に行きつきました。この場所が移籍の核心部分なのでしょうね。
あたりを散策してみます。



記念となるものを探して…↓




(案内書きを写し替え) ↓

上記のように書いてありました。
なお文中の”滑石「性」”とあるのは小生の写し間違いで”滑石「製」”が正しいのです。



ササユリ ↓

この地で咲くササユリは随分色の濃いものだったように他人様のブログで見た記憶があります。
今度はその花が咲くころに来てみたいものです。



トリカブト ↓

小生を待っていてくれたのは猛毒のあるトリカブト君でした。花を見せてくれるものなら毒があってもなくてもOK牧場です。



車を置いた場所 ↓

峠路の駐車場所に戻ります。



歩行数 ↓

大層な数字になりましたが、このうちの一万歩くらいは、アスファルト舗装の車道歩きですから、そう大したものではありません。でも相当草臥れました。
体力の復活まで、相当道は遠そうです。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/13日 恵那山を神坂峠から広河原経由で回遊 8分の7:広河原に下りて、車両通行止めの道を神坂峠まで登り返す

2016-10-23 10:04:59 | 草花
本谷川の河原に下り立ったのは13時40分頃で、日は射していませんでした。
目の前を清流が流れていて、川岸の木々は多少の色付きはあるものの本格的には紅葉してはいません。
このあたりの標高は1250メートルほどですから、すでに950メートル近く、山を下ってきたことになります。
そしてこれから1585メートルある神坂峠まで、335メートルほど登り返すことになります。
使う道は車道なんですが、この区間は道路が傷んでいて、車両の通行は危険ということで、通行止めとなっていますが、徒歩でしたら何の支障もない道ですので通行制限はありません。
距離は約5.5kmほどですが、かなり疲れていますので、ゆっくり丁寧に歩くことにします。

オオバメギ ↓

川岸で赤い実を見ましたので、てっきりツリバナかクコかと思い、近づくとオオバメギでした。
普通のメギと比べるとトゲが少なくて木の肌合いも違っています。



木の橋 ↓

木の橋を渡って下山地点に近づきます。かつて増水時にこの橋を渡り、水に落ちて水死した方がおられたと聞きます。
今は水が少ないので、普通の気持ちで渡れますが、水に飲み込まれたら怖いですね。



広河原の下山地点 ↓

下山地点に到着しました。逆方向で、山頂を目指す方はここから登山道が始まることになります。



車道歩き開始 ↓

アスファルト舗装のこの車道を神坂峠まで登り返すことになりますが、車両が入って来ないので安心できます。


テンナンショウ属 ↓

どんな植物に出逢えるか?・・・・そんなことを期待しながら歩いた初めに見つけたものは、テンナンショウ属の実でした。




ウツギ ↓

今度はウツギの枯れ色の丸い実をつけたものが出て来ました。



川向こうの紅葉 ↓

川向こうの紅葉はヤマブドウでしょうか。




アケボノソウ ↓

山裾の湿り気の多そうなところでアケボノソウの花を見つけました。




イタドリ ↓

朝に登り始めのところでイタドリの実の付いた姿を見ましたが、今度は花のようになった実がたくさんついています。



サルナシ ↓

サルナシは今年では初めて実を見ました。もちろん試食タイムを入れます。
適当に酸味もあって、ことのほかおいしかったですね。




崩れた土砂 ↓

山側が崩れて土石がせり出しています。



ヤナギタンポポか? ↓

見たことのない花を見ました。ヤナギタンポポかと推測しますが、違っていたらご指摘ください。
「コウゾリナ」の可能性をkeitann様からコメント欄でご提示いただきました。



ヤクシソウ ↓

そのすぐそばでヤクシソウも見ました。




ガマズミ ↓

綺麗な赤い実がついています。ここでも試食タイムを入れます。
お味は酸味が少し失せていて、やや不満足でした。



ヤマホタルブクロ ↓

ヤマホタルブクロが、まだ花を見せてくれています。



つづら折れ ↓

こういう風に折れて、曲がって高度を上げてきました。



オオイタドリ ↓

先ほどはイタドリを見ましたが、今度はオオイタドリで背丈が3メートルほどありました。
葉っぱの付け根はハート形になっています。



恵那山本体方面 ↓

恵那山の本体方面がやっと見えましたが、頂上はどこなのか? よく判りません。



ゲート ↓

神坂峠側から、この道に入って来ないようにゲートがありました。
この時間あたりからガスが立ち篭めてきます。



アキノキリンソウ ↓

山の稜線上では碌な姿しかありませんでしたが、風に当たらない場所で、日当たりもよさそうなこの場所のものは、きれいな姿で迎えてくれました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする