http://www.pinkbike.com/news/black-market-killswitch-video-2010.html
ブラックマーケット・
キルスイッチ
これはアイディアの勝利というか、発想の転換というか……。これを設計した人は頭が良いですなあ。いや、そうでななく、天啓に打たれたように思いついたのではないかと思います。
BB同軸のシステムです。この形式だとユニットへの入力空間を確保するのが本来ならやっかいになります。そしてリヤ三角が不安定になります。それを一気に解消しているのが、
『ハマーリンク』です。これによりこの異相式とでも言うべきどうしてもユニットへの入力が少ないハイレシオ構造が、適切なところにまで引き下げられているようです。
そしてユニットの下部分が繋がっているのは、前三角ではなくリヤ三角です。厳密な意味では違いますが、ユニットの上下が可動部分に接続され、フローティング状態に近いです。
ダイヤモンド構造に近いので構造をシンプルに出来ます。取り回しもいいですし、サイズも犠牲になりません。マスの中心化にもなります。
このブランドはジャンプ系、ストリートアサルト系が得意です。キルスイッチもその用途向けです。
特性的にはプログレッシブ曲線がかなりきつめと推測できます。ボトム付近で粘るでしょう。アクション的な走りをする人は特性的にフルボトムしないのを好みます。全ての人の用途に適するかといえば、それは『NO』ですが、このバイクが生きてくる状況を思い描くことが出来る人ならば、問題ないでしょう。
あ、あとですね、プログレッシブ曲線がキツイのは入力部分とユニットとの取り付け角度の問題もあります。ライジングレートタイプになっていますね。
何はともあれ、非常に面白いバイクです。でもメディアでは取り上げられないでしょうねー。乗っている人しか分からない。でも、それでいい。
ちょっと格好いいブランドですね。
あいやあ……、熱にうなされていたとはいえ、全くの尻切れトンボでしたね。こりゃいかん。