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http://www.bikerumor.com/2010/02/16/seven-cycles-dave-weagle-partner-on-new-full-suspension-mountain-bike/
デイビッド・ウィーグル
今一番旬のMTBサスペンションデザイナーではないでしょうか。世の中には様々なリヤサスペンション形式があります。シングルピボット、4バーリンケージ、VPP、マエストロシステム、コンタクトシステム、ABP、LRS、フリードライブシステム、iドライブなどなど……。ですがそれをデザインした人間まで知られている例はとても少ないです。
ホルストリンク(4バーリンケージ)の
ホルスト・ライナー
ローウィルデザインの
マート・ローウィル
この二人はMTBサスペンションデザインにおいて伝説的存在です。今あるリンクデザインはほとんどがこの二つの発展系か、改良系であると言っていいでしょう。彼らの導き出したデザインは、決して奇抜でも革新的でもありませんでしたが、根幹を完全に捉えていました。
二人とも自転車業界の外からやって来た人間であり、彼らのデザインしたフレームに合うフロントフォークも開発していました。それは図らずも現在主流となるテレスコピック形式ではなく、リヤと同じリンク式のフロントサスペンションでした。
面白いですね。
時は過ぎ、フロントサスペンションはデザインしていませんが、アイアンホースを皮切りにアイビス、インディペンデント、ピボット、ターナーなど様々なメーカーが彼のDWリンクを採用しています。そうそう、新生イーヴィルも彼のデザインです。
DWリンクのパテントだけでも食べて行けそうな気がするのですが、歩みを停めることはないようです。
セブンと共同開発の新型リンクサスペンションデザイン。名称は
『スプリット・ピボット』
です。
コンセントリック・ドロップアウト・ピボット、
すなわち
リヤエンド
同軸ピボットとでも訳せばいいですか。
トレックのABPと同じく、リヤハブ同軸式リンクというのが最大の特徴です。絵を見る限りではオールマウンテンクラスの走りを想定しているようですね。
コンセプトは
『軽く、自然な制動、
力の伝達を効率的に』
らしいです。
開発は結構前から行われていたようで、2007年暮れから2008年の始めにかけて採用ブランドを募っていました。
なるほど、これは
12ミリスルーアクスルがあって初めて成り立つ機構です。2007年ではちょっと難しかったですか。スルーアクスルはDHでこそ一般化してますが、その他のジャンルではまだまだです。ですが2011年にはXTRが用意してきますし、もちろん完組ホイールもあるでしょう。
機構的考察がないまま放置していました……。
バーチャルピボット的には随分と高く、前の方にあります。クラインのマントラまでとは言いませんが、ココまで高いのは珍しいです。かなりの
キックバックが予想されます。ですがここまでキツイとフルサスバイクとして成り立ちませんから、なんらかの緩和策が用意されます。
それがリヤハブ同軸ピボットでしょう。私も理屈はわからないのですが、BBやリヤハブなど、動的部分にリンクを置くと力がかかりやすいせいかサスペンションは非常に活発に動くようになります。キックバックはサスペンションの入力に対する
反作用的動きなので、作用的動きを助ける同軸ピボットと合わせることでバランスが取っているのでしょう。
マルチリンク式はシングルピボット式に比べブレーキの影響を受けづらく、ピボットが同軸だった場合BBとリヤエンドの距離があまり変わらないので、力の損失も少ない。という感じでコンセプトを達成していると思われます。
アッパーリンクはシートステーの影に隠れていますが、意外とここがキーポイントだったりします。仮想軸を前方に置いているのはこのリンクですから。ユニットに対する入力部分を撚れないようにするだけではなさそうです。
でも何より貢献しているのはユニットです。
ここ7年くらいのフルサスバイクの進化は、なんといってもこれに尽きます。市場をほぼ完全掌握している
フォックスの技術力は本当にたいしたものです。トレックやスペシャライズドが無くなってもMTBは無くなりませんが、フォックスが無くなればMTB市場は大混乱に陥るでしょう。そう言った意味でシマノ、スラムに比肩する存在になりつつあります。
さて、どんなバイクが出来上がってくるでしょうか?
↓何も無いわけではないんですよ。
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