その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ウイリアム・シェイクスピア 「ロミオとジュリエット」 (訳=小田島雄志)

2010-10-29 01:46:07 | 
 言わずと知れた、ラブストーリ中のラブストーリー。でも、読んだのはこの歳になって初めて。この歳では、まあ、とても恥ずかしくて読んでられないです。もっと、若い時に読んでいれば、違った意味で役に立ったかも・・・。

ロミオ    「すぐれた美人とやらをおれに見せるがいい、
        その美しさが何の役に立つ、ただこのおれが
        そのすぐれた美人よりすぐれた人を思い出すだけだ。」(p25)
 
(これはロミオがジュリエットに出会う前に、恋した女性について語った言葉。言葉は格好いいが、そのあとのジュリエットと出会った後のひょう変ぶりを見ると、ロミオの中身は結構軽薄かも)     


ジュリエット 「ここがわかったのはだれの手引きで?」
ロミオ    「恋の手引きで。恋がまず探し求めさせたのです。
        恋が知恵を貸してくれ、僕が盲の恋に目を貸したのです。
        僕は水先案内人じゃない、しかしたとえあなたが
        さいはての海に洗われるはるかな岸辺にあっても、
        このような宝のためならあえて漕ぎ出すでしょう。」(p68)

(ちょっと、クサすぎやしませんか?)


ジュリエット 「まもなく朝、あなたをお帰ししなければ。
        でも、遠くはいや、いたずら娘の小鳥と同じ、
        その手を離れて少しは飛ばせてもらえても
        足枷をはめられたあわれな囚人のように    
        絹の糸をひかれてたちまちつれもどされる。
        小鳥の自由を愛ゆえにこそねたむから」
ロミオ    「あなたの小鳥になりたい」(p75)
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