今月17日に終了するベルリン国立美術館展に行ってきました。ベルリン国立美術館から15~18世紀の美術品を展示し、「ヨーロッパ美術を総覧」(チラシより)したものです。「学べるヨーロッパ美術の400年」というサブタイトルがついているとおり、西洋美術史のお勉強にもなります。
マウリッツ美術館展ほどは混みあってはいなかったので、入館するのに待つということはありませんでしたが、土曜日の午後ということもあってか、人をかき分けて絵を見るという状況はあまり変わりません。
目玉のフェルメールだけでなく、期待以上に充実した作品群で大満足でした。各時代区分で、質の高い絵画が集められている上に、私の好きな北方ルネッサンスの絵も展示してありデューラーやクラーナハの絵があったのは、驚きであると同時に嬉しいものでした。
クラーナハ(父)《ルクレティア》
絵画よりも多くの出展があった彫刻も興味深かったです。どうしても通常は絵の鑑賞が中心になりがちですが、木彫というのもなかなか味わい深いものです。
ベルリン国立美術館は滞欧中に一度訪れましたが、多くの欧州の美術館がそうであるように、この美術館も大きいので、すべてしっかり見ようとしたらとても1日では足りません。今回のような引っ越し美術展は、展示数は本館に比べれば、ごくごく一部なのですが、逆に1点、1点をじっくり鑑賞できるという意味では、悪くないなと思います。
17日で終了なので、まだの人は是非。(10月からは九州で開催予定)
※美術展のHPはこちら→
2012年9月8日 @国立西洋美術館