ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

223、Qちゃん引退

2008年10月30日 | Weblog
マラソンの高橋尚子選手が28日現役を引退しました。
日本女子陸上界初の五輪金メダリストです。
2000年のシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得し国民栄誉賞を受賞しました。
2時間23分14秒は現在もオリンピック記録として残っています。
このとき私は車を運転しながらラジオの実況をハラハラしながら聞いていました。
翌年のベルリン・マラソンでは世界で初めて2時間20分の壁を破る2時間19分46秒の世界最高記録(当時)を樹立しています。
女子マラソン界の歴史を大きく動かした選手で、その功績は計り知れないものがあります。
マラソンの成績は11戦7勝でした。

アテネ五輪代表を逃してからは苦難の道のりで、最近の高橋選手は痛々しいほどでした。
引退を決意するまでは相当悩んだと思いますが、会見で「いろいろなことが台風のように過ぎ去り、今はさわやかな風が吹いている心境。完全燃焼し、陸上人生に悔いはない。」と語り、終始Qちゃんスマイルでしたが、最後に感極まって涙ぐみながら引退会見を終えました。
爽やかな笑顔と前向きな生き方は多くの人に感動を与えました。
勝ったときのQちゃんにも感動しましたが、自分が負けたとき勝った相手を心から祝福できる選手でした。
ここまで良く頑張ったと思います、「ご苦労様、ゆっくり休んでください。」
今後は市民ランナーとして活動するそうです。

写真はコロラド州ボルダーでハイキングをしたときのもので、向うに見えるのはロッキー山脈です。
Qちゃんもボルダーの高地(3500m)でトレーニングを積んでいたのかと思うと感慨深いものがあります。

222、ニューヨークのテニスコート

2008年10月29日 | Weblog
「35、ニューヨークでテニス」でも書きましたが、ニューヨークにはテニスコートがたくさんあり気楽に楽しめます。
市営コートは年会費を払えばいつでも利用できます。
カレッジのコートも一般に開放しているところもあります。
マンハッタンのビルの中にもプライベートコートがあってサラリーマンが仕事が終わった後などに利用します。
ドーム型のコートもあり、雪の多い冬でもテニスを楽しむことが出来ます。

写真は近所の公園にあった市営コートで、家族や友人とよく行きました。
予約無しで行っても利用でき、時間の制限はありませんが、混んでくると1時間交代になります。
ですから、いつ行ってもプレイでき、最悪でも1時間待てば利用できます。
インドアー以外はハードコートで、USオープンの会場と同じです。

220、黒人選手は何処へ

2008年10月27日 | Weblog
ワールドシリーズは激戦が続いていますが、最近MLB(メジャーリーグ・ベースボール)の黒人選手が減っています。
運動能力に優れた彼らは何処へ行ってしまったのでしょうか?
1947年にジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグに入り、黒人選手の道を開きました。
子供たちはロビンソンに憧れ、メジャーリーガーになることを目標にしました。
1959年には全球団に黒人選手が所属し、全選手に占める割合は17%を超え、75年には27.5%に達しました。
しかし、昨年(2007年)は僅か8.2%と、10年前に比べ半減、30年前に比べると3分の1以下になっています。
黒人の子供たちの間で野球人気は低落しているようです。

私が子供の頃の遊びは野球が中心で、公園や空き地でキャッチボールをよくやりました。
(最近は公園でのキャッチボールは禁止されているところが多い)
アメリカに20年いましたがキャッチボールをする子供を見たことはありませんでした。
フットボールで遊ぶ子供はよく見ましたが、一番多いのはバスケットボールです。
ちょっとした公園にはバスケットがあり、フリースローをしたり、ミニゲームをして遊んでいます。
また、庭やちょっとしたスペースにバスケットを建てている家をよく見かけます。
4大スポーツのうちで、NFL(プロフットボール)とNBA(プロバスケットボール)は黒人選手の割合が多くなっています。
マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、最近ではレブロン・ジェームスなどのNBAのスーパースターの影響が大きいようです。
また、ボール1つあれば気軽に遊べるので競技人口も増えるのでしょう。
写真は公園でバスケットボールをして遊ぶ人たちです。

219、疑惑の結末

2008年10月26日 | Weblog
ロス疑惑の三浦和義元会社社長(日本では無罪確定)の遺骨(現地時間23日に火葬)が昨日、妻ら遺族と共に帰国しました。
因縁の地での最後でした。
今月10日に自殺した、とロス市警が発表しましたが、弁護士は他殺だと主張しています。
鑑定を依頼された病理学者の見解として「遺体には殴打されてできたとみられる傷、首を絞められてできたとみられる血腫が喉にあった、これらの傷はシャツを使った首つり自殺とされる状況と一致しない」としています。
三浦元社長がサイパンで逮捕されたときも突然のことで驚きましたが、自殺の報道にも(えっ、そんな簡単にシャツを使って首をつることが出来るの?)と驚きました。
また、タフな元社長がどうしたのだろう、と思いました。
ロス疑惑も疑惑のまま、その死因も疑惑のまま終わるでしょう。
「109、ロス疑惑 」を参照

218、出生証明書

2008年10月25日 | Weblog
英語で Birth Certificate といい、本人がいつ、どこで生まれたかを証明するものです。
日本の戸籍法では出生証明書というのはありませんが、戸籍謄本・戸籍抄本に相当し、パスポートなどを作成するときなど、本人を証明するのに必要な書類です。
(日本の病院で作成する“出生証明書”は、英語の"Birth Certificate" とは意味合いが異なります。)

日本領事館に出生届を提出するときも出生証明書のコピーが必要です。
(誕生から3ヶ月以内に出生届を提出しないと日本国籍を取得する機会を失ってしまいます。)
我家の3人の子供が生まれたとき、病院で作成したBirth Certificateにサインしましたが、これをシティーホールに届けた記憶は無いので病院から送られたようです。
日本領事館に出生届を提出したとき、アメリカのパスポートを作ったときに、City Hall(市役所)に出生証明書のコピーをとりに行きました。
写真はニューヨーク市の「Birth Certificate」のコピーです。
*正式名は「Certification Of Birth」ですが、一般に「Birth Certificate」と呼ばれています。

217、デトロイト

2008年10月24日 | Weblog
米自動車産業の聖都デトロイトが苦戦しています。
1950年代には200万人だった人口が半減し、町には空き家が目立ちます。
日本や韓国などの小型車に押され「ビッグ3」はリストラによる建て直しを繰り返していますが、景気の低迷やガソリン価格の高騰などで大型車の売上が減っています。
デトロイトがあるミシガン州の雇用は9年連続で減少し、失業率は全米1高く、8.9%(全米平均6.1%)になっています。

1980年頃デトロイトに行き、GM(ゼネラル・モーターズ)を訪ねました。
世界一の自動車会社なので1度見ておきたかったのですが、当時すでに日本車に押されていました。

216、ブラッドリー効果

2008年10月23日 | Weblog
アメリカ大統領選まで2週間となり、世論調査ではオバマ氏が有利に戦いを進めています。
19日には湾岸戦争のヒーローで国民的人気の高い共和党のパウエル元国務長官もオバマ氏支持を表明し、マケイン候補は苦戦を強いられています。
オバマ氏を支持する新聞社はワシントンポスト紙をはじめとして105紙、マケイン氏を支持するのはニューヨーク・ポスト紙など33紙です。
このような状態では“ブラッドリー効果”を期待するしかありません。
ブラッドリー効果とは1982年のカリフォルニア州知事選で、黒人のトム・ブラッドリー・ロサンゼルス市長が、世論調査では大きくリードしていましたが敗北しました。
以後、同様のケースが続き「ブラッドリー効果」と呼ばれました。
白人の中にある人種差別的な考え、表面的には黒人や黄色人種と友好的に接してフレンドリーですが、本心はこれらの人を軽視している人もいます。
私も白人のアメリカ人と接していて、そう感じることが時々ありました。
選挙の世論調査でも彼らは本心を話しません。

215、年末商戦始まる

2008年10月22日 | Weblog
まだ10月だというのにアメリカでは早くも年末商戦が始まりました。
例年11月の第4木曜日、サンクスギビング・デイ(感謝祭)が終わってから本格化しますが、今年は景気の低迷、消費マインドの冷え込みなどによって消費が落ち込んでいます。
それなら商戦の期間を長くして売上を確保しようとする戦術です。
さらに「セール」の看板をかける店も多くなったようです。
20~40%も値下げし、80%セールの店もあり、商戦終盤のような投売りの様子を呈してきました。
こうなるとお客は「もっと安くなるだろう」と思って買い控えする人が多くなり、なかなか盛り上がりません。
サブプライム問題に端を発した金融危機の影響で消費者心理の冷え込みは厳しく、今年の商戦は低調に終わるだろうと予想されます。
この時期になると、人々はプレゼントをあげる人のリストをつくり、予算を決めて予定をたてますが、今年は財布の紐が固そうです。

アメリカのGDPの約70%は個人消費で、そのうちの40%が年末商戦に集中しています。
年末商戦が低調に終わればアメリカの景気はさらに落ち込むでしょう。
アメリカへの輸出依存度が高い国(日本や中国など)は影響を受け、世界経済の動向を左右します。