ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

318、支持率68%

2009年01月31日 | Weblog
オバマ新大統領の就任後初の世論調査が行われ、支持率68%でした。
これは就任直後の数字としては、戦後の大統領としてはケネディ大統領の72%に次ぐ高い数字です。
白人社会に今も残る「人種差別的考え」を思うと驚異的な数字です。
就任から3ヶ月はハネムーン期間と言われ、国民も温かく見守りますが、その間にある程度の実績を上げないと、一気に熱が冷める恐れもあります。
経済、外交など、さまざまな困難が待ち受け、これからが正念場です。

ジミー・カーター大統領も就任直後は66%と高い支持率でしたが、就任後に施行した幾つかの経済政策の失敗と、1979年のイラン革命に前後した石油危機などから、高インフレと不況が国内を覆い、支持率を下げていき、2期目を目指した1980年の大統領選ではロナルド・レーガン氏に敗れています。
カーター元大統領は就任式のあと、議事堂からホワイトハウスまで歩いて就任パレードを行った初の大統領で、オバマ大統領もこれに倣って何度か車を降り、歩いて沿道の歓声にこたえています。
145、オバマとカーター」を参照

317、タイダル・ベイスン

2009年01月30日 | Weblog
ナショナル・モールの西を流れるポトマック川岸に桜の名所として知られるタイダル・ベイスンがあります。
タイダル・ベイスンはポトマック川に面している入り江で、元々はポトマック川の一部でしたが一部が埋め立てられ「池」になりました。
ジェファーソン記念館の周りやイーストポトマック公園、ワシントン記念塔周辺にかけて桜の木が4000本近くあります。
桜の季節には全米(全世界)から100万人の観光客が訪れ、「桜まつり」が盛大に開催されます。
恒例行事として大統領夫人の植樹式、日本文化紹介の催し、「桜の女王」が選ばれパレードなどが行われます。
何度か見に行ったことがありますが、水際を埋め尽くすように咲いた満開の桜が池の水面に映った眺めは見事で、世界的に有名な桜の名所になったのも納得できます。

1909年(明治42年)に当時の東京市長だった尾崎行雄らが、日米友好の証として2000本の苗木を送ったものです。
しかし、アメリカに到着した苗木を調べると害虫がついていることが分かり、全て焼却されてしまいました。
1912年に改めて3100本の苗木が贈り直されたそうです。
ソメイヨシノの寿命は60年ほどなので、今ある木は2代目3代目の世代のものがほとんどです。
桜のお礼として1915年(大正4年)、日本にハナミズキ40本(白花種)が贈られてきました。(花ことば・返礼)
日本にアメリカ・ハナミズキが渡来したのは、この時が最初だそうです。

316、リンカーン記念館(Lincoln Memorial)

2009年01月29日 | Weblog
ナショナル・モールの西の端、ポトマック川に近いところにオバマ新大統領が敬愛する、合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念するリンカーン・メモリアルがあります。
就任式とその後の演説は初代大統領を記念するワシントン・モニュメントとリンカーン・・メモリアルに向って行われたことになります。
モールの東の端にある連邦議会議事堂とはワシントン・モニュメントを挟んで対極にあります。
建物はギリシャ神殿を思わせるドーリア式で、内部には大理石でできている19フィート(5.8メートル)のリンカーン大統領の坐像が設置されています。
記念館前は様々な演説の舞台になっていて、1963年8月28日に行われた、ワシントン大行進でのキング牧師による「I Have A Dream」の演説が行われました。
写真はリンカーン・メモリアルの全景で、手前はリフレクティング・プール、後方はポトマック川です。
314、ナショナル・モール」を参照

315、ワシントン・モニュメント(Washington Monument)

2009年01月28日 | Weblog
ナショナル・モールの中央に建つ、高さ555フィート(約169メートル)の塔で、初代大統領、ジョージ・ワシントンの功績を称えて建造された記念碑です。
大理石、花崗岩、砂岩で造られていて明るく輝き、その周りをアメリカ国旗が囲んでいて、塔を囲む緑の芝生がまぶしかったのを覚えています。
1848年に着工されましたが南北戦争や財政難で中断され、完成したのは1884年です。
良く見ると下から3分の1位のところで色が変わっているのが分かります。
パリのエッフェル塔が完成するまで、世界で最も高い建造物でした。
ワシントンのシンボルとも言える存在で、ワシントンで一番高い建物です。
完成当時は898段の階段を歩いて登りましたが現在はエレベーターで頂上まで昇ることができます。(今も階段で登ることができる)
頂上には東西南北を向いて小窓が4つあり、ワシントンの町を見渡すことができます。
北にはホワイト・ハウス、南はジェファーソン・メモリアルとポトマック川、西にリンカーン・メモリアル、そして東にはキャピタル・ヒルが見えます。
年間80万人以上の観光客が訪れる、ワシントンで最も人気のあるスポットです。
写真はリフレクティング・プール横からの眺めで、ワシントン・モニュメントの向こうに、キャピタル・ヒルが見えます。
映画「フォレストガンプ」ではトム・ハンクスがこの辺りを走っていました。

314、ナショナル・モール

2009年01月27日 | Weblog
オバマ新大統領の就任式に200万人が集まったナショナル・モール(National Mall)は、首都、ワシントンD.C.の中心部に位置し、博物館、美術館、記念館などが並ぶ緑豊かな国立公園です。
連邦議会議事堂からリンカーン記念館まで約1.9マイル(3.04キロメートル)で、西にはポトマック川が流れ、桜の名所として親しまれています。
大規模な集会や行進、コンサート、フェスティバルなどが行われ、7月4日の独立記念日には花火が打ち上げられます。
1963年のキング牧師によるワシントン大行進やベトナム反戦集会には全米から何十万人もの人が集まりましたが、今回の200万人は史上最多でしょう。


①、リンカーン記念館
②、リフレクティング・プール
③、ワシントン記念塔
④、国立アメリカ歴史博物館
⑤、国立自然史博物館
⑥、ナショナル・ギャラリー 西棟
⑦、ナショナル・ギャラリー 東棟
⑧、連邦議会議事堂
⑨、スミソニアン
⑩、農務省
⑪、スミソニアン協会本部
⑫、国立航空宇宙博物館
⑬、ホワイト・ハウス
⑭、ユニオン・ステーション

313、地平線

2009年01月26日 | Weblog
アメリカに行って1ヶ月経った1974年の1月、ワシントンDCまでドライブしました。
友人の車に乗せてもらい、ニューヨークから州間道路I-95を南下していました。
この間にはフィラデルフィアやボルティモアなどの都市もありますが、都市と都市の間には広大な平野(農地)が広がっています。
夕方でした、真っ直ぐな道を走っていると大きく、真っ赤な太陽が地平線に沈んでいくのが見えました。
私が生まれたところは、周りを山に囲まれていて、山の間に沈む夕日しか見たことが無かったので感動しました。
あの光景は今もはっきり覚えています。
この旅行で初めて、議事堂やホワイトハウス、ワシントン・モニュメントなどを見学しました。

ワシントンDCには車、バス、電車、飛行機で何度も行きました。
途中、フィラデルフィアを通っていきますが、オバマ氏が大統領就任のためワシントンに
向う特別列車に乗りこんだのがフィラデルフィアです。
ニューヨークからワシントンDCまでは車、電車で4~5時間です。
私の両親がニューヨークに来たときは電車でワシントンDCに行きましたが、新大統領と同じ線路を走ったことになります。
飛行機だと1時間くらいです。
先日、ハドソン川に着水したUSエアーウエイズが飛び立った、ラガーディア空港からはシャトル便が1時間おきに発着しています。
バスや電車に乗るのと同じように予約無しで、空港でチケットを買って乗れるのでよく利用しました。
ニューヨーク・ボストン間のシャトル便もラガーディア空港を発着しています。

312、キャピタルヒル(連邦議会議事堂)

2009年01月25日 | Weblog
連邦議会議事堂は日本の国会議事堂に当たります。
中央に高さ288フィート(87m)の巨大な白亜のドームがあり、その上に「フリーダム」と名づけられた高さ19.5フィート(6m)のブロンズの女神像が置かれています。
正面右手(南側)が下院の棟、左手(北側)が上院の棟です。
一般にはキャピタル・ヒル(Capitol Hill)と呼ばれていています。
ドーム内には円形大広間(Rotunda)があり、天井にはブルミディ作のフレスコ画「ワシントン賛歌」が描かれています。
議事堂建設の大半は黒人奴隷の労役によるもので、黒人達が材木を切り、レンガを焼き、石を積むなどの作業を行いました。
内部を自由に見学でき、ガイド付きの館内ツアーもあります。

310、就任式の周辺地図

2009年01月23日 | Weblog
ここで今回の就任式の舞台となった議事堂周辺の地図を描いてみます。
図はGoogle Earthを基に描いたものです。
議事堂、ワシントン・モニュメント、リンカーン・メモリアルが一直線に並んでいます。
ワシントン・モニュメントの影が東(右)から西(左)に真っ直ぐ長く伸びているのと、ナショナル・モニュメントの木々が緑なことから、夏の朝撮ったものだと思います。

28、独立記念日」でトロンボーンを吹く位置は大統領就任式が行われたキャピタルヒルの横です。
右の白い壁はキャピタルヒルで、階段を上ったバルコニーで就任式が行われました。
後ろにワシントン・モニュメントが見えますが「308、ついに誕生」の群集の後ろにもワシントン・モニュメントが見え、ほぼ同じアングルです。
この写真を撮った後、私が所属したマーチング・バンドもペンシルヴァニア・アベニューをパレードしました。
オバマ新大統領がパレードしたのと同じコースです。

309、ホワイトハウス(White House)

2009年01月22日 | Weblog
44代大統領に就任したオバマ氏が入ったホワイトハウスは、アメリカ合衆国大統領公邸でワシントンDCのペンシルバニア・アベニューにあります。
外壁が白く塗られていることからホワイトハウスと呼ばれています。
2階には大統領とその家族の居住部分があり、公私共に大統領の館です。
敷地は広く、おなじみの白い建物だけでなく、他に建物が幾つかあり庭園もあります。
閣議室、国家安全保障会議室、副大統領、首席補佐官、大統領補佐官、報道官、法律顧問、上級顧問などの上級スタッフのオフィスなどがあり、アメリカ政府の中枢です。
晩餐会やレセプションなどを行う部屋もあり、地下は核シェルター機能を備えた大統領危機管理センター (Presidential Emergency Operations Center) となっています。
プライベートルームから会議室、執務室まで130もの部屋があります。

一般の人も中に入ることもでき、以前は簡単な手続きをするだけで、いつでも見学できました。
私も何度か中に入って、大統領の執務室などを見学したことがあります。
現在は9/11テロ事件による影響などもあり、6ヶ月前の予約が必要です。
バックグラウンドチェックがあり、警備も厳しくなっているようです。
見学する人には見えませんが、銃を持った警備員が何人も配置されているそうです。