468、パークウエイ

467でヘンリー・ハドソン・パークウエイについて書きましたが、パークウェイ（Parkway）とはその名の通り道路と緑地帯や公園が一体化したもので緑の中を走ります。
ニューヨークにはパークウエイがたくさんあり、トラックの通行は禁止されています。
ヘンリー・ハドソン・パークウエイはマンハッタン西側のリバーサイド・パークとハドソン川の間を走り、渋滞もあまり無く快適です。
マンハッタンの最北端、ヘンリー・ハドソン・ブリッジを渡ってブロンクス、ウエストチェスターへと続きます。（Saw Mill River Parkwayと合流）
ソウミル・パーク（通称）はよく通りましたが、春は新緑がまぶしく、秋は紅葉がきれいです。
「210、紅葉のウエストチェスター」

467、ヘンリー・ハドソン・パークウェイ

「466、ブロードウエイ＆125St」で125 Streetは西に行くとハドソン川に突き当たる、と書きましたが正確に言うとヘンリー・ハドソン・パークウェイに接続します。
125 Streetからヘンリー・ハドソン・パークウェイに入り、南に向かうとマンハッタンを左に、ハドソン川と対岸のニュージャージーを右に見ながら走ります。
北に向うと右にマンハッタン、左にハドソン川を見ながらジョージ・ワシントン・ブリッジを潜り、マンハッタンの最北端に行きブロンクス、ウエストテェスターへと続きます。

このブログでも何度か書きましたが、マンハッタンは島です。
島の周りを高速道路（無料）が走り、所々に出入り口があって目的の場所に行くことができます。
北はハーレムリバー・ドライブ、東はFDR・ドライブ、西の南側はウエストサイド・ハイウエイ、西の北側はヘンリー・ハドソン・パークウェイです。

466、ブロードウエイ＆125St

モーニングハイツの北でブロードウエイは125 Streetと交差しブロードウエイの上をサブウエイが走っています。
交差点の上には125Stステーションがあり、サブウエイに乗るには階段を上ります。
125 Streetを右に行くとアポロ・シアターがありハーレムのメインストリートになり、左に行くとハドソン川に突き当たります。
「129、トンネルを抜けると高架だった」でブロンクス、クイーンズ、ブルックリンではサブウエイは高架のところが多い、と書きましたが、マンハッタンも北の方では高架のところがあります。
ニューヨークにはその地に因んだ人物の名前が付けられている通りが多くありますが、125 Streetにはキング牧師の名前が付けられています。
「156、地下鉄の下」
「254、アポロ・シアター」を参照

465、モーニングハイツ略図

ここでモーニングハイツの略図を描いてみます。

「459、コロンビア大学」
「460、リバーサイド・ドライブ」
「462、セント・ジョン・ディバイン大聖堂」
「463、モーニングサイド・パーク」

464、カラスの子

家の裏庭に大きな樫木があります。
私が子供の頃からあるので70~80年は経っていると思います。
その木にカラスが巣をつくりヒナが孵りました。
先日、その1羽が巣から落ちヨチヨチ歩き始めました。
心配した親はギャー、ギャー（カーカー）泣き喚きました。
すると、何処からともなく仲間が20羽ほど集まり、ものすごい騒ぎになりました。
近所の人も、何事かと集まりたいへんな騒ぎでした。
彼らは鳴き声でコミュニケーションをとっているようです。
最近は子育てを放棄する人間や動物もいるのにカラスの子供に対する愛情はすごい。
童謡「七つの子」には短い詩の中に「可愛」という言葉が5回も出てきます。

烏　なぜ啼くの
烏は山に
可愛い七つの
子があるからよ
可愛　可愛と
烏は啼くの
可愛　可愛と
啼くんだよ
山の古巣へ
行って見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ

あの可愛い子はどうなったのかな、無事に巣に戻れたのかな？

463、モーニングサイド・パーク

「459、コロンビア大学」でモーニングサイド・ハイツは高台になっている、と書きましたが、東の端モーニングサイド・パークからハーレムを見下ろすことができます。
公園には階段が付いていて、歩いてハーレム方面に向うには階段を下ります。
地図上では東の方向にマーカス・ガーベイ・パークが見えますが、ハーレムはビルやアパートが連なっているので実際に見えたかどうか覚えていません。

462、セント・ジョン・ディバイン大聖堂

コロンビア大学とモーニングサイド公園の間にセント・ジョン・ディバイン大聖堂（The Cathedral Church of Saint John the Divine）があります。
1892年から建設が始まり100年以上経っていますが、いまだに完成していません。
1万人を収容できる世界最大のゴシック様式大聖堂で、その3分の2の工程を終えた段階です。
私は中に入ったことはありませんでしたが、外から眺める大聖堂の大きさと荘厳さに圧倒されました。
ゴシック様式特有の尖った塔が無く、平べったい感じがしますが、近年ようやく塔の建造に着手しました。

461、新記録なるか？

ウインブルドン2009が始まりました。(6月22日～7月5日)
グランドスラム（テニスの４大大会）の中で最も権威ある大会です。
今年の注目は何と言っても先のフレンチオープン（全仏）で史上6人目となるキャリア・グランドスラムを達成したロジャー・フェデラーが、ピート・サンプラスと14勝で並んでいる記録を更新する15勝目を達成するかどうかです。
2008年優勝で世界ランク１位のラファエル・ナダルは膝の怪我で欠場し、フェデラーが得意とする芝のコートなので、その確率はかなり高いと思います。
最も私のスポーツ予想は現在3連敗中ですが。
「213、ミラクル・レイズの予感」（ワールドシリーズで敗れる）
「280、連覇の予感」（プレイオフ初戦で敗退。299、ジャイアンツ連覇ならず）
「326、グランド・スラムの予感」（全仏4回戦敗退）

460、リバーサイド・ドライブ

モーニングサイド・ハイツの西の端にリバーサイド・ドライブが走り、その通りに面して公園が広がっています。
小高い丘になっていてハドソン川を見下ろし、対岸のニュージャージーを臨むことができます。
静かな住宅街で、この辺りには名所もたくさんあります。
120～122 Streetのリバーサイド教会は1967年にはキング牧師が反戦の演説を行ったことでも知られています。
しかし、何といってもハドソン川を見下ろす教会は、想い出に残るウェディング場として人気があり、ここで式を挙げる日本人カップルもいます。
122～123 Streetの間には、第18代アメリカ合衆国代大統領で南北戦争の英雄、、ユリシーズ・グラント将軍（北軍）の墓があります。
1980年頃日本の知り合いの息子がコロンビア大学に留学し、リバーサイド・ドライブの近くに住んでいたので何度か訪ねました。

写真はリバーサイド・パークの120丁目辺りを北から撮ったもので左にリバーサイド教会があり、右にハドソン川が見えます。

459、コロンビア大学

ブロードウエイを北上すると114丁目～120丁目の右側にコロンビア大学があります。
この辺りはモーニングサイド・ハイツと呼ばれ、南北は110Stと125Stの間、東西はリバーサイド公園とモーニングサイド公園に挟まれた高台になっています。
モーニングサイド公園からはハーレムを見下ろすことができます。
ハーレムに隣接していますが雰囲気は違い、コロンビア大学のキャンパスを中心に大学関係者が多く住むアカデミックなムードが漂っています。（この周辺には他の大学も幾つかあります。）
ブロードウエイ沿いにはカフェやレストランなどの店が並び、コーヒーを飲みながら本を読む学生の姿も見かけます。
1754年に設置された名門私立大学で、アイビー・リーグに所属し、学生数25,000の総合大学です。
世界的な研究大学としてノーベル賞受賞者を多数輩出、全世界から多くの研究者、留学生が集まっています。
（北のジョージワシントン橋近くの高台、ワシントンハイツには同大学の医学部、歯学部、公衆衛生学部等の医学系の大学院、付属病院、研究施設等が集中するメディカル・センターがあります。）
写真はブロードウエイ116丁目の正門から入ったところです。

＊アイビー・リーグ：米国北東部の名門私立大学8校から成る連盟（ブラウン大学、コロンビア大学、 コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、プリンストン大学、ペンシルベニア大学、イェール大学）