5267、1000年に1度

欧米の気候学者らでつくる国際研究チーム「ワールド・ウェザー・アトリビューション」は28日、英国で今月19日に観測史上初となる最高気温40度超を記録した猛烈な熱波は、1000年に１度の頻度の異常気象だったと発表しました。
リンカンシャー州では国内最高の40・3度まで上昇し、国内で数百人規模の死者も出ました。
チームは「人為的な温室効果ガス排出による気候変動がなければ、起こり得なかった」としています。
郊外の空港では滑走路の一部が暑さで盛り上がり、一時離着陸が停止になりました。　
本来、7月のロンドンの最高気温の平均は24度前後で、冷房が設置されている家は3％程度。

市内の人造湖で泳ぐ人々
近年は世界中で異常気象が起きています。

5266、洪水

ミズーリ州セントルイスで26日午前、記録的な豪雨による洪水で少なくとも１人が死亡しました。
市消防局によると、セントルイス西部では深さ約2.6メートルの水に浸かった車の中で、1人が死亡しているのが見つかりました。
車の中に人がいるかもしれないとの通報があり、水が引いた後に遺体が発見されたという。

水浸しになったトラック

ケンタッキー州東部で28日、大規模な洪水が発生し、少なくとも８人が死亡しました。
ベシア知事は今回の洪水を「歴史的」と形容。
これまで20～30人が航空機を使用する州兵によって救出されました。

ケンタッキー州クイックサンドの近くで発生した洪水
ミズーリ州、ケンタッキー州の位置は「5037、アメリカ史上最大級」の地図を参照
カリフォルニア州やネバダ州など、西部は干ばつが続いています。

5265、湖の底

大規模な干ばつの影響で水位の低下が続いている米国最大の人工貯水池ミード湖で、次々と遺体が見つかっています。
今月25日、ミード湖から人の遺体が見つかったという通報があり、パークレンジャーが出動して遺体を回収。
死因についてはクラーク郡検視局が調べています。
ミード湖では今年5月1日にも、樽（たる）に入った遺体が見つかっていました。
ラスベガス警察は、1970年代半ば～80年代初めごろ、銃で撃たれて死亡した殺人事件の被害者だったとみています。
５月７日にも別の遺体が発見されています。
干上がった湖からは沈没船も次々に姿を現し、第２次世界大戦時代の揚陸艇も見つかっています。
湖の底にはいろんなものが沈んでいるようです。

ミード湖で沈んでいたボート（CNNニュースより）
気候変動による大規模な干ばつの影響で、人工貯水池のミード湖やパウエル湖の水位はここ数年の間に急激に低下しています。
26日の時点でミード湖の水位は約317メートル。
満水だった2000年に比べて53メートルほど低くなり、1930年代にダムができて以来、最低を記録

ラスベガスは砂漠の中にできた町で、近くにはデスバレーがあります。
「4461、リノ」の地図を参照

ミード湖はラスベガスの南東50キロメートルほどにある
1936年に竣工したフーバーダムによって堰き止められたコロラド川の水が溜まって出来た湖がミード湖で、アメリカ最大の人工湖。（琵琶湖の約２倍）

5264、大乱闘で死亡

米カリフォルニア州でサッカーの試合中に審判の判定をめぐって大乱闘が発生し、負傷した29歳の選手が15日後に死亡しました。
同州オックスナード警察によると、今月10日サッカーの試合中、大規模な乱闘事件が発生。通報を受けて出動した警察が意識を失い、呼吸停止状態で倒れているミサエル・サンチェスさんを発見。
サンチェスさんは救急車で病院に搬送され重体となっていたが、25日にけがが原因で死亡しました。
乱闘の発端は、審判の判定をめぐって２つのチームの間で意見が分かれたことでした。
選手として出場していたサンチェスさんは、乱闘の中で複数の相手に暴行されました。
両チームの選手たちは相当エキサイトしていたようです。
野球の試合でも乱闘になることがありますが、死亡者が出ることはまずありません。

5263、将軍 SHŌGUN

女優の島田陽子さんが7月25日、都内の病院で亡くなりました。（69歳）
大腸がんで闘病生活を送っていたとのこと。
島田さんば1980年の米テレビドラマシリーズ『将軍 SHŌGUN』でヒロインのマリコ役を演じ、一躍国際派女優と呼ばれるようになりました。
「アカデミー賞の前哨戦」であるゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。
日本史で絶世の美女といわれた細川ガラシャをモチーフにした役どころで、その美貌と流ちょうな英語で全米の視聴者を魅了しました。（将軍役は三船敏郎）
ストーリーは日本人が見ると「？」という部分もあったが。
5夜連続で放送されたドラマは「SHOGUN現象」と呼ばれるほど米国で話題になりました。
全米視聴率は最高36・9％。（平均32・6％）
この大ブームによって寿司をはじめとする日本食が米国に広まっていったとされています。
マリコ役は当初ジュディ・オングにオファーされていたが、「魅せられて」が大ヒットしたことなどで出演を辞退し、島田さんに役が舞い込みました。
1977年頃友人がニューヨークで魚のビジネスを始め、日本食がブームになったのは80年頃から。
「419、リトル・イタリー」などを参照

5262、世界陸上終了

7月15日から米オレゴン州で行われていた第18回世界陸上が24日、終了しました。（現地時間）
今大会はウクライナ情勢を反映してロシア、ベラルーシが不参加。（排除）
日本人選手のメダルは4つ。
男子20km競歩山西利和 金メダル
男子20km競歩池田向希 銀メダル
男子35km競歩川野将虎 銀メダル
女子やり投北口榛花 銅メダル
日本ではTBSテレビで放送していました。
織田裕二、中井美穂が1997年アテネ大会から25年間（延べ13大会）にわたってメインキャスターを務めてきたが、本大会をもって卒業。
19回大会は2023年にブダペスト（ハンガリー）で開催。
20回大会は3年後の2025年、東京で開催されます。
日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪に続いて3回目。
世界陸上は奇数年に行われるが2020東京オリンピックが新型コロナウイルス流行の影響で2021年に延期され、18回大会は2022年に行われた。

女子4×400mリレーはアメリカが3連覇達成！
アリソン・フェリックスは、決勝は後輩に譲って走らなかったが、予選を走って世界陸上14個目の金メダルを獲得。（金メダル18個目）
今シーズンで引退を表明しているフェリックスは予選の走りが世界陸上ラストランになりました。

流れるような美しい走りは健在（TBSテレビより）

5261、次はサル痘？

全米でサル痘が急拡大しています。
音楽フェスティバルや大規模なダンスパーティー、プールパーティーなどがクラスターの温床になっています。
感染が多発している地域では、保健当局がワクチンの供給を増やすよう求めています。
新型コロナウイルスが収束していないのに、次はサル痘か？
コロナワクチンとサル痘ワクチンで、ワクチン漬け。
サル痘は皮膚と皮膚の接触を通じて感染するようです。

5260、やり投

世界陸上8日目の23日（日本時間）、女子やり投決勝が行われ、北口榛花選手が最終6投目に63m27を投げ、銅メダルを獲得しました。
世界陸上と五輪を含め、日本勢女子フィールド種目では初のメダル。

涙の銅メダル
試合後のインタビューで「ここがまだ私のゴールじゃなくてこれから金メダルを目標に頑張りたいと思います」と、さらなる飛躍を誓う。
投てき種目は体力的に劣る日本選手は世界との差が大きい。
「524、メダル2個」を参照

陸上競技のことを英語で「Track and field」と言います。
トラックは競技場内にある走路で、1周400m。（国際基準）
日本女子初のトラックでのオリンピックメダルは1928年のアムステルダム大会の人見絹枝選手が800mで銀（唯一のメダル）
マラソンや競歩は競技場外の道路でも行われる。
走路の内側で行われるのがフィールド競技で、「跳躍」と「投てき」の2つに分けられる。
「跳躍」は走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳の4種目。
棒高跳、走幅跳、三段跳は、かつては日本のお家芸で、オリンピックでメダルを量産。
日本人初の金メダルは1928年アムステルダム大会三段跳びの織田幹雄選手。
「投てき」は砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投の4種目。
私は陸上競技が好きで、ニューヨークで陸上の全米選手権が行われたとき見に行きました。

5259、バイデン大統領が感染

米バイデン大統領が新型コロナウイルスに感染しました。
ホワイトハウスによると、バイデン大統領は20日の夜から鼻水や倦怠感の症状が出ていて、21日の朝に行った新型コロナの検査で陽性だったとのこと。
現在も症状が続いていてホワイトハウスで隔離をしていますが症状は軽く、執務は続けているとしています。
ツイッターで「私は元気で多くの仕事を続けています。心配してくれてありがとう。大丈夫です」と投稿し、健康状態に問題はないこと強調しました。

21日のコロナ陽性判定後にツイッターで共有されたバイデン氏の写真/White House（CNNニュースより）
高齢者は新型コロナに感染すると重症化するリスクが高いようです。
バイデン大統領は79歳と、かなり高齢ですが。
岸田文雄首相は22日、バイデン米大統領に対し、ツイッターで「一刻も早い回復を願っています」とメッセージを送りました。
トランプ前大統領は2020年10月、新型コロナに感染し入院し、3日で退院。

5258、両者不戦敗

大相撲名古屋場所12日目（21日）、三段目と幕下の２番で「両者不戦敗」がありました。
対戦相手の1人が休場したとき、不戦勝や不戦敗は時々ありますが、「両者不戦敗」は初めて聞きました。
相撲部屋での新型コロナウイルス感染が拡大していて、力士全体の2割が感染。
相撲部屋は共同生活をしているので感染拡大のリスクが高い。

プロ野球でも感染が拡大しています。
巨人では、20日までに菅野智之投手や岡本和真選手など主力を含む選手、コーチ、スタッフ、合わせて57人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。
21日、菅野智之投手や中田翔内野手、岡本和真内野手ら13人の出場選手登録を抹消。
対戦相手の中日も感染者が出て、22日からの3連戦は中止。
「5255、スポーツ界でも」を参照

国内での感染が拡大しています。
21日、新たに18万6000人超の新型コロナウイルス感染が確認され、１日当たりの最多を更新しました。
東京都では3万1878人の感染を確認。
これまで１日当たりの新規感染者数が最も多かったのは2月2日の2万1562人で、3万人を超えたのは初めて。