ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

212、二重国籍

2008年10月19日 | Weblog
南部陽一郎氏のノーベル賞受賞で南部氏を日本、アメリカ、どちらの国の受賞者に数えるか議論されたのを機に国籍法11条の二重国籍禁止について、これを見直そうという意見が出ています。
二重国籍を積極的に認める人は「日本の国籍を維持しながらアメリカ国籍(他の国も含め)を得て自由に活躍できるようにすれば、日本人が世界に雄飛しやすい。国際結婚などで政情不安な国の国籍を取得した人は日本国籍を残しておきたいとの思いが強い。」などの意見があります。
反対する人は「両国で旅券取得や選挙の投票などが可能となり、犯罪に利用される懸念がある。」などの意見があります。

出生地で国籍を決める「属地主義」をとるアメリカで生まれた子供は、親の国籍に関わらず自動的にアメリカ人です。
日本領事館に出生届を提出すれば日本国籍も取得し、2つの国籍を持つことになります。
米国ではこの件に関しては問題にしていませんが、日本の国籍法では22歳までにどちらか一方の国籍を選択することになっています。
しかし、本人が届け出なければその実態を把握するのは困難で、1割程度しか届けられてないようです。
27、永住権と市民権」などを参照