ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

958、2位じゃだめなんです。

2010年10月31日 | Weblog
30日、特別会計(特会)を対象とした事業仕分け第3弾の前半戦の作業が終了しました。
昨年11月の蓮舫行政刷新担当相の次世代スーパーコンピューターに関しての「2位じゃだめなんでしょうか」、との発言にはビックリしました。
科学技術の分野では1位が2位を凌駕し、1位が世界基準になります。
資源に恵まれない日本は技術力を生かし付加価値の高いものを作っていかなければなりません。
2位じゃだめなんです。
ノーベル化学賞受賞の鈴木章氏も「研究は1番でないといけない。“2位ではどうか”などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人だ」と言っています。
仕分けで見せる蓮舫議員の表情が怖い。

957、ハンカチ世代

2010年10月30日 | Weblog
10月28日にプロ野球ドラフト会議が行われました。
甲子園のマウンドでハンカチをポケットから取り出し汗を拭き、「ハンカチ王子」と呼ばれている早稲田大学の斉藤祐樹選手は日本ハムが交渉権を獲得しました。
ホームに威圧感がなく、スピードも最速150km/hで特別速いというわけではなく、プロでの活躍を疑問視する人もいます。
身長175cm、体重75kgもプロの選手としては小柄です。
しかし、甲子園で優勝、東京六大学でも4年間早稲田のエースとして活躍し、リーグ史上6人目となる「30勝・300K」を達成しています。
他の人にはない何か、運のようなものを持っているように感じます。
野球センスは抜群で、頭脳的な投球術はプロでも十分活躍できると思います。
今年のドラフトは大学生に有望選手が多く、斎藤と同学年の選手を「ハンカチ世代」と呼んでいますが、これは松坂大輔(大リーグ・レッドソックス)と同学年の選手を松坂世代と呼んだことに由来しています。
2006年夏の甲子園決勝で引き分け再試合の熱戦を演じ、一足先にプロ入りして活躍する楽天の田中将大選手とは同じパ・リーグなので、両者の投げ合いが楽しみです。
プロはグランドに異物を持ち込むことを厳しく制限しているので、「ハンカチ王子」の復活は無さそうです。

856、落葉集め

2010年10月29日 | Weblog
この時期になるとマンハッタンの街路樹も紅葉する、と書きましたが郊外の住宅街も大量の落葉が散乱します。
庭や歩道に落ちた葉っぱを集め片付けますが、大きな庭や公園などでは掃除機の反対のような機械で、筒から空気を出し風圧で落葉を吹き飛ばしてかき集めます。
上の写真には落葉を片付けるミ(赤丸)があり、玄関にはハロウイーンのカボチャが見えます。
秋の住宅街の典型的な風景です。
62.ハロウイーン
63、ニューヨークの秋

955、街路樹も紅葉

2010年10月28日 | Weblog
日本は記録的な猛暑から一転、真冬のような寒さです。
しかしまだ秋、南には大型台風が発生し日本に向かっています。

この時期になるとマンハッタンの街路樹も紅葉し、秋が深まっていきます。
朝夕は冷え込み冬の訪れが近いことを感じさせますが、時計はまだ夏時間です。
アメリカでは2006年までは、4月の第1日曜日から10月の最終日曜日までが夏時間でした。
2007年からは3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までが夏時間になっています。
今年は11月7日までが夏時間です。
23、サマータイム」を参照

954、レコード

2010年10月27日 | Weblog
953、さらばウオークマン」などで、レコードは化石化されたように書きましたが今でも作られています。
先日、テレビを見ていたらレコードについての特集をしていました。
1982年にCDが発売されてからレコードの売り上げは激減し、もう作られてないと思っていましたが今も作られているそうです。
レコードにはCDにはない音の深さや温かみがあり、根強い人気があります。
プレーヤーもけっこういろんな機種が製造、販売されています。
音の再生にはレコードを回転させ、レコードに刻まれた溝の凹凸に針を乗せ再生しますが、最近は針ではなくレーザーを用いた非接触再生するプレーヤー(レーザーターンテーブル)もあり、これを利用すると割れた盤や傷のある盤も再生できるそうです。
レコードは長い間、音楽媒体として親しまれてきました。
このためCDなどを販売、製作し、レコードはほとんど扱っていない店や会社も「レコード店」、「レコード会社」などと呼ばれることが多くあります。
レコードは英語の「Record」からきていて、記録するという意味があります。

953、さらばウオークマン

2010年10月26日 | Weblog
22日、ソニーはカセット・テープ式の「ウオークマン」の国内販売を終了したことを明らかにしました。
今春すでに生産を終えていて、店頭の在庫がなくなり次第姿を消すことになります。
1979年7月に発売され、世界を席巻し、携帯用音楽プレーヤーの代名詞にもなっていましたが、30年余りの歴史に幕を閉じました。
場所を選ばず、いつでもどこでも音楽を聴くことのできる製品は世界的な大ヒット商品となりました。
世界中で2億2千万台以上を販売し、家の中で聴く音楽を外に持ち出し、音楽の楽しみ方を変えました。
しかし、最近は音源や機器のデジタル化(音楽配信やフラッシュメモリ型製品)への移行が進み、カセットテープの需要が少なくなっていました。
ウオークマンを初めて聴いたときの感動、アメリカ大陸横断の電車やバスの中で聴いたことなど、多くの思いでがあります。
私の中でウオークマンと言えばカセット・テープ式の「ウオークマン」です。
692、北ウイング」を参照

70年代初めから、80年代中ごろにかけてはカセットテープ全盛で、アメリカで買った音楽テープを300本ほど日本に持って帰りましたが、これもレコードと同じ運命でしょう。
80年代後半からはCDを集めましたが、これもあと10年もたつと同じ道を辿ることになるでしょう。
24、ヴァケーション」を参照

952、半次郎

2010年10月25日 | Weblog
シカゴの友人からメールが来ました。
金曜日に行われた、シカゴ商工会議所主催の講演と映画に行ってきたそうです。
映画の題名は「半次郎」で、幕末、戊辰戦争、明治維新、西南戦争にかけて活躍した中村半次郎(桐野利秋)の生涯を描いた歴史大河ロマンで、主役の半次郎を演じた榎木孝明と西郷隆盛の曾孫が講演を行ったそうです。
映画を見た友人の感想は「戦争の悲惨さを描いたものとしてはすばらしいものでしたが、少し創りすぎているように感じました。」ということです。
榎木孝明さんについては「参加者全員と握手し、きさくで好感が持てる人でした。」とありました。
榎木孝明氏が自ら13年をかけて企画し、監督など主要スタッフの人選、制作費なども積極的に働きかけ、情熱を持って製作した映画だそうです。
幕末維新を駆け抜け、生涯にわたって西郷隆盛を支えた男の半生に焦点を当て、西南戦争の壮絶な戦闘シーンをダイナミックに描いているそうです。(私はまだみていない)
戊辰戦争で幕府軍を破り、明治政府の陸軍少将に上り詰めた桐野利秋でしたが、権力闘争に敗れた西郷と共に薩摩へと帰郷。
故郷で開墾に励む利秋でしたが、政府への不満を暴発させる青年たちを見捨てられなかった桐野は新政府に反旗を翻し、西郷と共に立ち上がります。
薩摩の古流剣術・示現流(じげんりゅう)の使い手で忠義心の強かった半次郎は、最後まで西郷隆盛に忠義を尽くし逝きました。

最近、あまり映画を見ていないので映画「半次郎」を知りませんでしたが、シカゴの友人からのメールで知りました。
日本では10月9日から公開されているようです。
学生時代は幕末ものにこって竜馬、西郷隆盛、勝海舟、新撰組などのゆかりの地を訪れました。
西郷については海音寺潮五郎氏の大長編史伝『西郷隆盛』全9巻や『西郷と大久保』などを読んだりしました。
海音寺氏は鹿児島県伊佐郡大口村(現・伊佐市)生れ。
榎木さんは鹿児島県伊佐郡菱刈町(現・伊佐市)出身。
両氏とも同郷の西郷や桐野には強い思い入れがあるようです。
伊佐市は西南戦争の激戦地でした。

中村半次郎(薩摩藩)は河上彦斎(肥後藩)、岡田以蔵(土佐藩)と共に幕末の三大人斬り、と呼ばれています。(薩摩藩の田中新兵衛を入れて四大人斬りとも言う)
岡田以蔵は「竜馬伝」でご存知の人も多いと思います。
河上と中村は人斬りと呼ばれていますが、実際に人を斬った記録は少なく、榎木孝明さんによると半次郎は「生涯で1人を斬った記録が残っているだけ」だそうです。
当時は倒幕の志士たち、幕府側の新撰組の隊士など、立場は違っても真剣に生き、国を思いながら若くして逝った人が多く、その生き方は今の人たちを感銘させます。
667、「歴女」は昔からいた」を参照
大河ドラマ「竜馬伝」も佳境に入り目が離せません。

951、妖精婚約

2010年10月24日 | Weblog
“ロシアの妖精” の異名をとる、プロ・テニスプレーヤー、マリア・シャラポワの婚約が明らかになりました。
身長188cmのシャラポワの相手は相当背の高い人でないと、つりあわないと思っていましたが、案の定プロ・バスケットプレーヤーのサーシャ・ブヤチッチでした。
NBAのロサンゼルス・レーカーズに所属する身長201cmの選手です。
出会いから1年後の記念日にブヤチッチがプロポーズ、挙式の日取りなどは決まっていないとのこと。
女子テニス界のアイドル的な存在の突然の婚約発表は、ファンにとってショッキングなニュースだったかもしれません。
2005年には世界ランキング1位になり、4大大会でも3度優勝(2004年全英、2006年全米、2008年全豪)していますが、最近はいま一つ精彩を欠いていました。
実力的には十分世界NO,1の実力を持っているので、婚約を機に再び世界ランキング1位を期待したいものです。(2010年10月18日現在19位)

ブヤチッチはNBAのスーパースターというわけではなく年棒は約4億円。
一方、テニス界のスーパースター、シャラポワは年収約25億円。
人気や収入面で劣り、“逆玉”とも言われています。
906、スーパーモデル?
646、叫び声」を参照

950、家路

2010年10月23日 | Weblog
スポーケン郊外をドライブしていたら美しい田園風景が広がっていました。
これを見たときドヴォルザークの交響曲第9番:第2楽章「家路」のメロディーが浮かんできました。
交響曲第9番はドヴォルザークが、ニューヨーク国民音楽院院長(1892~1895)としてアメリカに滞在していたときに作曲した作品で、ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌などの音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受け、「新世界アメリカ」から故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われています。
19世紀後半にドヴォルザークが渡ったアメリカはヨーロッパの人々にとって、新世界でした。
アメリカンドリームを夢見て多くの移民が大西洋を渡り「新世界」を目指しました。
「家路」のメロディーは上の写真のような田園風景を見て、故郷ボヘミアを思い出しながら作曲したのではないかと思います。
美しい旋律は懐かしい響きがあります。
当時は歩いて「家路」についたのでしょう。

交響曲「新世界より」は、数ある交響曲の中でも最も人気が高く、世界中で愛され、頻繁に演奏されています。
1893年12月16日に建設されて間もないニューヨークのカーネギー・ホール(1891建設)でニューヨーク・フィルハーモニックによって初演され、大成功だったと伝えられています。(ベニー・グッドマンがスウィングする45年前)
「新世界より」の表題はその直前に、ドヴォルザーク自身によってつけられています。
ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』、シューベルトの交響曲第8番『未完成』と並んで「3大交響曲」と呼ばれています。
私は学生時代吹奏楽部で、この3つの交響曲を演奏したことがあります。
もっとも、全曲演奏するには大きすぎるので「未完成」は第1楽章、新世界より」と「運命」は第4楽章のみでした。

ドヴォルザークのメロディーは美しく親しみやすいのが特徴です。
「ユーモレスク」は学校の音楽教科書に載っているので誰もが知っています。(最近の教科書に載っているかは?)
歌曲『我が母の教えたまいし歌』は、クラシック音楽の声楽家を始め多くの歌手によって愛唱されています。
また、ドヴォルザークは鉄道好きで、毎日同じ列車に乗って、その列車が奏でる走行音を楽しんでいました。
ある日、いつもと微妙に違う走行音が聞こえたため車掌にその旨を伝えたところ、車両から故障個所が見つかり事故を未然に防いだ、というエピソードがあります。

You Tube
家路
ユーモレスク
我が母の教えたまいし歌: シャルロット・チャーチ

余談:「22、リチャード・クレイダーマン」でいろんな作曲家のアベ・マリアのなかで、カッチーニのアベ・マリアが一番好きだ、と書きました。
この曲は多くの歌手によって歌われていますが、私のお気に入りはシャルロット・チャーチのアベ・マリアです。

949、羽田も国際線

2010年10月22日 | Weblog
21日、羽田空港の国際線ターミナルがオープンしました。
午前5時過ぎに一番機となる全日空のチャーター便が香港から着陸しました。(上の写真)
今月31日からは32年ぶりに国際線の定期便が就航します。
来年1月にはニューヨーク間の定期便が就航し、世界17都市と結ばれる予定です。
1978年に成田空港が開港してからは事実上国内線専門の空港でした。
羽田は国内線、成田は国際線という住み分けが廃止され、両空港を一体としたアジアのハブ(拠点)空港としての位置付けが期待されています。

1973年に羽田からアメリカに渡ったときのことを思い出しました。
1、出発と帰国
97、チャレンジャー爆発事故
692、北ウイング」などを参照