AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

HONDAその表現軌跡(3)

2014-06-30 23:24:14 | アイディアのIdentity



携帯電話は「ガラパゴス」と揶揄され、Panasonic、SONY、SHARPと家電メーカーは韓国、中国のコモディティ化と価格の安さから、既に「Made in Japan」と言う神話の名前はどこにもない。そんな活力のないニッポンに喝を入れるかのような「負けるもんか PRODUCT」




そして、ホンダの技術の先進性を意識した音で伝えるSound of Honda/Ayrton Senna 1989は、1989年のF1日本グランプリ予選で、アイルトン・セナが「マクラーレン ホンダ MP4/5」で記録した鈴鹿サーキットの当時世界最速ラップを再現するプロジェクト。解析した走行データと実車を用いて再現したエンジン音でセナの1周分の走行を光と音で再現したムービーとメイキング映像、3D-View、iPhoneアプリの3コンテンツを展開している。
国内では文化庁のメディア芸術祭で大賞を受賞したが、国外でもカンヌ チタニウムライオンでグランプリ他8部門で受賞しました。多くのCM作品でカンヌグランプリを獲得した日本のクリエーター達の遺伝子には、既にCMプランニング フィールドを超えたアイディア発想が生きずいていると思います。DTV(DeskTop Video)がそうであった様に、一人で何役も演じなくてはならなくなったプランナーにとって芸術と工学は既に表裏しているのでしょう。携帯電話ではガラパゴスと呼ばれ、不振に喘ぐ国内家電品業界だが、広告の世界では世界を牽引する役割を担っているのです。それこそが「負けるもんか PRODUCT」でしょう。