AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

メッセージの伝え方(3)

2012-04-09 23:37:19 | CGMの感染力






CMという短い時間に刻まれる設計された枠からはみだした、ゆったりしたものだった。NHKの「きらり東北の秋のキャンペーン」「ねえ ここいいて」
宮城県塩釜高等学校合唱部の歌声に織り込まれた、東北の人々の笑顔、、、。
久しぶりに「ゆったりしたものをみせられた。」東北を旅した際、自転車で行き交う学生さん達が「コンニチワ」と声をかけてくれた。そんな事を思い出させてくれた。
そこには洗練された京都キャンペーン「そうだ。京都。行こう。」や「うましうるわし奈良」の様な極め言葉もない。更には、一世風靡した 「デイスカバー ジャパン」の様なゴテゴテした旅の仕掛けもない。我々広告人は、秒に拘りすぎているのかも知れない。仕掛けを多く作りすぎたのかも知れない。CMの30秒とテレビドラマでの30秒。「衣替えした東北は温かいです。」「素」の大切さを教えてくれた。気分の良い爽やかな「素」である。

メッセージの伝え方(2)

2012-04-09 23:23:03 | CGMの感染力



東日本大震災から1年が経った。大震災の翌日 JR九州 九州新幹線3月12日全線開業した。鹿児島中央発博多着の一本の新幹線「さくら」から撮影した映像から作られたCMだ。九州人の願いをこめたCMだが、カンヌ広告祭 アウトドア部門で金賞、メディア部門で銀賞を受賞した。世界がこのCMにエールを贈った。と言うよりも、ここに映っている日本人達一人一人に1票を投じたのだろう。
そしてもう一つのメッセージCMは「ほっこり」としていた。


メッセージの伝え方(1)

2012-04-09 01:42:10 | CGMの感染力



以前 紹介した朝日新聞「天声人語ー国会は言論の府のはずが、このところ口論の府になり下がっていないかー」日々の政治家の論争をニュースで見るにつけ、この国は良識な国民だけで成り立っているのではと思ってしまう。マスコミの報道も日々「クダラナイ」事を伝えている。新聞もテレビもラジオも、そこに主張はない。個性がない。米国では大統領選ともなると各放送局や新聞社が夫々民主党か?共和党か?指示を表明している。どのチャンネルを回しても、どの新聞をみても同じである。個人的には、BSフジの「プライム ニュース」と23時 テレビ東京「ビジネスサテライト」くらいだ。Ads World でこんなCMがあった。自国のサッカーファンの暴動に抗議した形。それは、サッカー報道をしないこと。


良い意味でも悪い意味でも成熟してしまったこの国にとって必要な事、それは「言論の自由」その真の意味を考えるべき時なのかも知れない。