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2011-04-29 | 雑記
四月二十八日は、変な意味で話題になったあるゲームの発売日。その名は「El Shaddai~ASCENTION OF THE METATRON~」という。



カタカナで「エルシャダイ」~~のうちの英語はメタトロンの昇天という意味だそうな。メタトロンとは実際に制定されている大天使の名前である。

天使で昇天、というわけで、キリスト教関係の設定だが、偽典とされる「エノク書」から着想を得た、オリジナルストーリというわけだ。

そのエノク書というのは、神に逆らって堕天したはずの大天使(たぶんルシファーとか言われてるやつだろう)が昇天するという話だそうで、神の恩寵の元にあるから成り立っているはずのキリスト教やその土台となったユダヤ教をも否定することになる。当然そんなものは嘘に決まっている、というわけで偽典だと。大体そんな感じだと思うが、細かい話は参照していないので、気になる人は調べたほうがよろしい。

主人公の名前もそのエノクからとった「イーノック」。綴りがEnochとかそんなので、ローマ字式に読めばエノクと。
イーノックをサポートするのは大天使「ルシフェル」。大抵、ゲームやら何かで出てくるときは、堕天使としての立場が描かれることが多いが、堕天した立場ではなく、神の側の存在としているようだ。

イーノックの目的は、人間に惹かれて堕天した七人、と呼ぶのか知らないが七名の元天使たちを捕縛すること。七といえば、「七つの大罪」を思い浮かべることが出来るだろう。堕天使たちはそれぞれ、あるものは母性愛、あるものは男女の愛に強く惹かれて堕天したという。七つの大罪のようには呼ばれていないが、七はそれを想起させるだろう。

さてイーノックは何故そんなことをする羽目になったのか、元天使が地上で勝手にやってるだけなら放っておいても害はなさそうなのだが、理由がある。

まず主人公は人間で、人間でありながら神に認められ、天界で書記官の任に着いている。

さて、堕天使たちが人間とともにけしからんことをしていると、神はお怒りに(怒ったのは堕天使の元同僚たち)なって、洪水で人もろとも流してやる!となった。

イーノックは、それは余りにも可愛そうだと嘆願をする。その嘆願は受けいれられるのだが、計画に猶予を与えるから、その間にあいつらを捕まえて来い、ということになった。

洪水といえば、ノアの方舟の話が思い浮かぶ。堕天使たちと人間はさしずめ、ノアの方舟に入らなかった人々といったところだろうか。


このエルシャダイ、インド資本で本社が海外にあるとかなんとか。スタッフは元カプコンでデビルメイクライの一作目に関わっていたような人たちが引き抜かれてそろっているとか。一昔前からのアクションゲーム好きなら気になるところだろう。

その点もだが、こういう内容で作って問題ないのか気になった。その辺りをインタビューか何かで訊ねていたような気がする。こうは言ったか定かではないが「大丈夫だ、問題ない」だったのだろうと思われる。

まだ少しゲームに触れた程度なのだが、幻想的な絵に雰囲気は、最近のリアルばかり追及する感じとは一線を画する。そして、操作方法がこれまた近頃の逆を行く。パッケージにあるように、説明書が要らないくらいの操作方法だった。ファミコンの時代のマリオに戻った、といったら戻りすぎだが、使うボタンはとても少ない。かといって連打して倒せるレベルではないのが面白いところ。まあ、そういうのはたまにあるね、と言われたそれまでかもしれない。

思わせぶりな導入から、どういう展開をしていくのかとても気になる。しばらく眠れない日が続きそうだ。ゲーム一本だけならそうでもないのだが。

何を思ったか、上記のゲーム発売の前日、DL販売の大手「steam」でゲームを買ってしまったのだった。「Assassin's Creed Brotherhood」をついつい。

PCのゲームは中身が翻訳されてなくても、説明書だけ日本語化して発売するものが多々あるのだが、発売が海外よりも遅くなる。ちなみに本作の日本語説明書付は六月発売だそうな。

その点、ダウンロード販売はネットさえ繋がっていれば買うことが出来る。説明書も英語でよければ見ることも出来る。元から英語でゲームやるなら大して違いはないのだから。

問題は内容が理解できるかどうか、だが、まあ、英語の勉強だと思って。日本語版が出るような(PS3版と360版は完全日本語)ものの英語は、映画のや普通の人がしゃべるのよりは聞き取りやすいかな、とは思う。






さて、なんだか絵を描け絵を描けといわれたので、肩の力が抜けるようなものをご覧戴こう。

上を長々と書いたのは見過ごしてもらおうと思ったからに違いない。

絵として仕上げたものではなく、デッサンというやつ。書きながら思ったのは、想像でこういうものを書き上げるプロってのはすごいなぁ、だった。

まずはモデル。

クリックで元画像へ(かなり大きいので注意)

先月購入した、「Crysis2」。その公式フォーラムで配布していた壁紙。その真ん中の妙な格好で首だけこちらに向けている人物をデッサンしたらこうなった。


こういうの格好良く描けたらいいね!と思ったからやってみた。かわいい女の子を期待していた人は残念でした。

ネタにしようと思って十五分くらいで書いたはいいが、エルシャダイの話のほうが長くなってしまった。おかげでゲームどころではないかもしれないが、大丈夫だ、問題ない。では、また。