ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

解除

2011-04-10 | 雑記
そうあれは約一ヶ月前になる。

あの震災の前の日、飲みに行こうと誘われて、ウヰスキーを五杯ほど飲んでいたのだった。

あれからしばらく、泡盛を飲みに行ってはいたが、ウヰスキーをまったく買わなかった。というのも、家の前のスーパーには好んで飲んでいた「膳」がなくなっていたからだ。


今日の帰り道、また飲みに行くかと思ったのだが、飲みに行くにはいくのだがついでだ駅前のグルメシティで買おうと、踵を返して向かった。

だがしかし、山崎もマッカランもグレンフィディックもない。

悩みに悩んだ末、これを買うことにした。




「私はウヰスキーしか飲まない」などと、かなり昔のハードボイルドなアニメでそんな科白があったのだが、こいつもスコットランドからやってきたウヰスキーである。有名な名前なのだが、飲むのは初めてである。


中世だったか、おそらくスコットランドで酒に関する法律というか取り決めがあって、スコッチと認められるには原料がモルトのみ、というのを掲げていたような気がする。出典は調べてないが、何かで読んだ気がする程度。気になって夜はお酒飲まないと眠れないとかいう人はどうか調べてほしい。それだけが私の願いです。

さてこのジョニ黒12年君はというと、Blendedとある。続けざまにScothともあるが問題ない。

上の中世の法律はもしかしたら、スコットランドできっちりと作られたものだけがスコッチである、というものだったのかもしれない。でなけりゃスコッチウヰスキーとある理由は想像にお任せするしかなくなるのだが、想像は自由である。お好きなだけどうぞ。

Blendedとあるのは、原料が別のウヰスキーを混ぜたものというわけである。燕麦だとかとうもろこしを使ったウヰスキーを「グレーン」というのだが(うろ覚え)メインのモルトで作ったものにグレーンを混ぜて、味を調節して世に送り出すというわけだ。

世の多くのウヰスキーというものはそうなっているそうだ。「混ぜる」というと聞こえが悪いのは先入観というわけで、おいしいウヰスキーを作るにはいいのである。

ウヰスキー自体がまずいという人には一生関係ない話なので気にしなくていいが、モルト(大麦だったか)は品質がよくぶれる。グレーンは単体では個性に欠けるが、ブレンドすることでモルトの出来が多少悪くても安定した品質で提供することができる、とうメリットがあるのだとかないのだとか。

グレーン自体はよくブレンドにまわされるのだが、単体で寝かせたヴィンテージのグレーンもあるのだそうな。

作っているところの地名を冠してスコッチなどとといわれるのだが、バーボンも地名である。バーボンはアメリカのどこかの地名であるが、どのあたりかと問われても知らない。GoogleEarthでも使うとよい。

ずっと前に浅草キッドが司会の「朝日ジャーナル」だったか、そんな名前の番組でバーボンを造っているところを紹介していた。

厳密な割合があって、モルトが何%グレーンがこれくらい、だとか、もとの燕麦やとうもろこしの配分も決められていて、守れないものは駄目だとかそんなのがあった、ように覚えているが忘れた。

グレーンの割合が多いとバーボンになるに違いない。思い出す気がないのでここが落としどころと決める。そもそもグレーンだけだったのかもしれないが、気にしない。


さて飲んだところはというと、スコッチらしい刺激が鼻と喉を通るのだが、くどくない後味である。チェイサーを通したときにちと物足りないような気がするが、それはあんた、昼間に泡盛を二杯ほど飲んだせいでしょうが、と突っ込んでおく。

お勧めは水割りとソーダ割り、と書いていた気がする。水割りでは薄いので、トワイスアップとしゃれ込むべきであるが、一杯目がストレートだった。「開封時はトワイスアップ」という決まりをつい破ってしまった。

日本を代表するブレンデット・ウヰスキーに「響」がある。これはかなり美味いと聞いたのだが、スーパーやグルメシティではお目にかかることがない。デパートでお歳暮の時期などで見ることがありうるようだが、大体忙しいのとめんどくさいのとのダブル・バインドで行ったことがない。気が向いたらいく、と言ったら一生行かないような気がするが、それはそれで仕方ない。


そろそろうんざりしたころと思われるので、さらにうんざりするほど動画を掲載して終了する。
急に動画を出したくなったので三本ほどどうぞ。

六十九発目


びおすだとかぞーえーだとか言っているが、どちらにしても誰もわからなかった。あまり勘繰らないでほしい。


七十発目


「実況動画三年だったっけ」と言っているが、改めて確認すると二年だった。動画自体は三年になるが、過去は振り返らない振りを貫こうと必死なのでいじらないでほしい。


七十一発目


最後のほう、PCがオーバーフローしかけたのか、撮影とゲームが一瞬止まるという不測の事態に。想定外でした。しかし指摘は二年前になされていたはずだ!とか突っ込むと色々危ないのでやめてほしい。


あまり人の動画を見るとねたましくなるので見たくなかったのだが、有名な同業者(なにが)の方は確か東北じゃなかったかと調べてみたら、青森在住となっている。が、無事らしく、数日前にも動画を出していた。
ついでに、ゴルゴ13の作者、「さいとうたかを」も青森の花巻在住だそうな。花巻は内陸なのできっと生きている。Wikipediaによるとたかをさん、わが故郷の出身らしい。南国から北国に移り住むとは不思議であるが、わが故郷は不思議な人の集まりなのである。かくいう自分も変なやつと言われるのだが、歴史を紐解くともっと洒落にならない人物がわんさかいるようだ。熊楠とか熊楠とかあと熊楠なんかがそうだろう。では、また。