ウヰスキーのある風景

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遠い昔

2008-10-11 | 雑記

こんばんは。今朝がたふと、高校時代のことを思い出す。

高校時代はコンピューター部に入っていた。資格を取るでもなく、ゲームをしていた。
今も変わらないなぁと、そういう話はまたいずれ。

さて、我が出身校では掛け持ちでないと所属が出来ないという、
不思議なクラブがあった。クラブではなく、愛好会というレベルである。

その名は「社会研究サークル」という。

顧問は日本史の先生で、社会問題や歴史の研究なんかをして、
他の学校の同種のサークルと研究発表会をしたり、文化祭で展示をしていた
・・・気がする。

文化祭の展示はあったのかどうか思い出せないが、研究発表会は覚えている。

それは、四国のホテルを借りて一泊だか二泊だかするというもの。

分科会ごとにテーマが違い、そこに我々は個々に分科会へ出席していた。

自分が出席していた最初の分科会の発表が、麻薬や覚醒剤についてのもの。
世界大戦中に各国の軍でも使用されていた、戦後日本国内では
使用者が増大している、といった報告だった。

その内容はまあ、さておき。それらのテーマの調査は学生がやっているのだが、
報告書を読み上げていた学生たちに動揺が走った。それは締めの文にあった。

大体このような内容だったと思う。

「戦中、日本政府は兵員へ麻薬を配布し、戦後はその流出をくいとめず、
現在に至っては年々使用者が増大しており、その責任は日本政府にある」

これはおかしい。おかしいと思わなくても、発表している学生たちが動揺している。
間髪いれず質問してみた。

「あなた方は、現在の麻薬使用者の増大は日本政府にあるとお考えですか?」

およそ予想していた答えが来た。

「この最後の文章は我々が書き上げた時点には無く、完成後に挿入されたようだ」

どうやら、顧問の教師がこの文を差し込んだようだった。そこも予想済み。

途中のデータ説明でもやたら日本のことばかりあげつらうのが目に付いた。

大戦中の各国軍に支給されていた麻薬は日本軍のものが一番強力だった等と。
はて?論点が妙じゃないか?麻薬使用者の増大という社会問題を研究するのに
来歴は問題ないが、特定の国をあげつらう必要があるのかな?そう思ったが、
この結論に至るのなら十分判った。

学生たちは純粋にデータ収集と調査に努めていたと思うのだが、教師が・・・。

いつぞや、なんとか大臣が失言した、と言われている中にあった言葉に
「日本教職員組合は教育界のガンだ」というのがある。

こんな検閲をするのが教員の仕事で、それを放っているのなら、
それはガンと呼ぶ以外に適切な言葉が思いつかない。

こんな話を何年も経って思い出し、批判を加えたところで仕方がないのだが、
やっぱり気になるものは気になる。

脱線するけども、コンピューター部が使っている視聴覚室、というのか、
PCがおいてある部屋が二つあり、その間に教師が使う部屋がある。

比較的出入りしていた覚えがあるのだが、ふと机を見るとそこには・・・。
「赤旗」があった。

後年、日本教職員組合の弊害を報告したものを読んだことがあるのだが、
(ひどく「赤い」ということ)まっさきに思い出したのが今の「赤旗」の話。

全部がそんなのじゃないだろうと、一応擁護しておこうかと思う。

というわけで、今日はここまで。人の興味を惹かない話は得意中の得意です。では。