ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

恐怖について

2008-10-05 | 雑記

こんにちは。今日は夜勤あけ。普段そう書かないときは何の日かはナイショ。

秋といえば何を想像されるだろうか。運動、食欲、芸術。食欲は最近・・・。

敢えて書かなかった読書について今日は一つやってみようと思う。ただし、
執筆と同時にウヰスキーを呑みだしたのでどうなるかはわからない。

H.P.ラブクラフトという作家をご存知だろうか。もしくはクトゥルー神話。
たぶん、これを単体で知っている人はこのブログを閲覧者のうちでは少ないかと。

ラブクラフトは20世紀の作家で、彼の著した一連の怪奇小説と、
彼の仲間の作家たちが描き出した作品群をクトゥルー神話という。
物語の共有が図られ、現代でいうシェアード・ワールドものになったという。
その中でも一番重要な神格から名前を取り、クトゥルー神話と呼称された。
(学研から出ている、クトゥルー神話の本というガイドブックからほぼ引用。)


怪奇小説というと何を想像するか、ラブクラフトが生きていた時代の怪奇小説は
旧態依然とした吸血鬼だの狼男といった、
今では冗談にしか聞こえないようなものばかりだった。
彼は既成の恐怖概念を打ち破る怪奇物を考える。
既成要素に頼らない斬新な恐怖、人間の理解を超えた宇宙的恐怖というものを。

とまあ長々と書いたけど、今までこのクトゥルー神話の小説を読んだことが無く、
夏の終わりからとても気になっていた。

以前に、とある同人ゲームを買いに行って迷子になった、とかいう話をした。
ほんのちょっぴり触れただけなので覚えている奇特な人はいなかろうが。
その時、迷子になる場所へ向かう前に、市内のある本屋へ向かった。
事前にそのHPを調べ、どうやら同人ソフトを扱っているとのことなので出発。
がしかし、その店にはおいていなかった。ゲームのゲの字も無かった気がする。
ただ、マンガの数は夥しく、ゴルゴ13の文庫版は既刊全部並べていたようだ。

ある一角に立った。何故か現代作家の小説が並べてある。
背後にも京極夏彦やらの作品が並べられていた。

そこに、『ラブクラフト全集』の文字が・・・。

さすが、マンガやら映画やらゲームの元ネタされることが多いだけある。
普通の本屋では見たこともない出版社のものであったのも原因だろう。

早速一巻だけでも、と思ったらない。二巻をめくる。
「クトゥルーの呼び声」というタイトルの短編を見つけた。

これだ!と思い、ついでに買っていこうと思っていた
元の目的のゲームの設定資料集もついつい買い込んで鞄を膨らませ、
そのあと、約一時間後に迷子になるのであった。

内容に触れる?そんな「人間の理解を超えた」ものを説明できるはずがない。

というわけで、秋の夜長はコズミック・ホラーをどうぞ。

ついでに一つ。クトゥルー関係であるTVアニメがあった。

機神咆哮デモンベイ」ンという。
その手の方面で有名なようだ。ちなみに、元はPCゲーム。そしてロボットアニメ。
アーカムシティという都市名があるようだが、アーカムといえば、
スプリガン」の主人公が属する組織名もアーカムだった。
意外や意外。こちらが知らないだけで広く浸透しているのだと思われる。