咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

八重の桜・・・面白くなってきた

2013-04-02 22:32:05 | レビュー
 NHK大河ドラマ「八重の桜」、主演の八重を演じている綾瀬はるかさん、実のところここまで演技が上手いとは思ってもいなかった・・・。あっ、失礼

 難しい会津弁も無難にこなしており、無難というより、既に自分のものとして身につけているから・・・感心する。今回の大河ドラマは、幕末維新の難しい時代が負け組の視点から描かれており、これまでの幕末ものとは一線を画している。

 さらに幕末もののドラマとなると男が主人公となるものが多い中、幕府のために最後まですべてをささげた会津藩、その中の女「山本八重・・のちの新島八重」に焦点があてられている今回の大河ドラマ。

 果たして、うまくいくものであろうかと思っていたが、主演の綾瀬はるかさんの「山本八重」が、思わずいいものだから・・・これまでの3ヶ月を眺め、成功間違いないと思って観るようになった。

 また、会津藩主松平容保が、なぜここまで幕府のために、徳川政権の楯となってまで生きようとするのか・・・はじめて分かった。これすなわち「什の掟」を掲げた3代将軍徳川家光の弟・保科正之公(会津藩の祖)の遺訓まで顧みなければならない。

 これまでの歴史は、勝者である勝ち組の視点から作られたものが多い。そのため、会津藩というと悲しい白虎隊の話が描かれる程度であった。

 それが、今回のドラマでは負け組である会津藩を主軸に描かれ、その話の中で薩長連合に完膚なきまでたたかれる。ところが、その敗戦の中から力強く立ち上がる会津の人々が・・・いる。

 その中心的存在として、“和製ジャンヌ・ダルク”すなわち“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれるようになった「山本八重」がいるのである・・・。

 まさに2年前の東北大震災で壊滅的な打撃を受けた被災地域の人々、復興への道が険しい東北の地に勇気と希望を与えようとする“幕末のジャンヌ・ダルク”が描かれる。

 「什の掟」が今でもしっかりと根付いているとの会津地方、今回の八重の桜は、その人たちへの応援歌である。

 このドラマに多くの東北出身の役者さんが出演しており、幕末の会津藩の人々の力強い息吹を感じながら・・・毎回、楽しみに観ている我が家。(咲・夫)

[追 記]~什の掟~
 一、年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
 二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
 三、虚言を言ふ事はなりませぬ
 四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
 五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
 六、戸外で物を食べてはなりませぬ
 七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
 ならぬことはならぬものです



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コメント
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