さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

脂質を制限しすぎるのは危険

2008年06月07日 12時01分11秒 | 慢性膵炎と日常生活
慢性膵炎においては、食事療法が重要と言われます。
食事療法で一般的に言われているのが
1.禁酒・禁煙
2.脂質は1食10g、1日脂肪30g以下に
3.腹6分目から8分目で押さえる
4.カフェイン、香辛料、炭酸飲料を控える
上記の事柄です。

脂質、コーヒー、お酒はテキメンに堪え、
痛みが出るから食べたくても食べられない、
あるいは食べた後に激痛に苦しむ人が多いでしょう。
だから、大半の方が脂質を控えなきゃ!と食事をできるかぎり油抜きで、
調理法は煮る・蒸すを中心にされているでしょうが、
脂質はそれほど「悪」なのでしょうか。

九州大学の伊藤教授は著書の中で
「脂肪は3代栄養素の一つなので制限しすぎるのはよくありません」
と書いていらっしゃいます。
増悪期は勿論控えなければなりませんが、
そうでない時には消化酵素剤をたっぷりと飲んで脂肪を取った方がよいと。
それに女性の場合は脂質を控えすぎるのは男性以上に危険があるのです。

それは
女性ホルモンは脂質から作られるから。
脂質を制限して女性ホルモンがなくなるとどうなるか・・・おわかりですよね?

といっても何も焼き肉だとか、誰かさんのようにすき焼きだとか、
ケーキを食べましょうというのではありません。

タンパク質も入っている良質な脂質や
少量のオリーブオイル、菜種油などで調理したものは
10gの枠にとらわれすぎずに適度に取るべきではなかろうかと考えます。

これはあくまでも個人的な意見ですけれども、
私は魚やオリーブオイル等の脂質は10gを越えても大丈夫ですが、
牛肉や乳製品の脂質は10g以下でも膵臓に響きます。

どうも昔の日本人が食べていた食事は大丈夫で、
戦後食べるようになった食事がダメな感じです。
戦後、食生活の欧米化が加速的に進み、
その一方で食生活の変化に対してDNAの変化が追いつかないために、
現在の日本では膵臓や大腸の病気が増える傾向にあるそうです。

油は油でも、サラダ油は体にあまり良くないとか。
一方、オリーブオイルにはオレイン酸が入っているので、
胃酸の分泌をコントロールし胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ働きがあるそうです。
胃酸の分泌をコントロールしてくれるということは、
結果的に膵炎の分泌も抑える効果があるのでは?と思ったり。

ただし、サラダ油とオリーブオイルの価格を比べると10倍の差があります。
高価格といえば、最近超低脂質なソーセージを見つけて料理に使っていますが、
これも普通のソーセージの価格の3倍ぐらい。

膵炎というのは薬代も含め、お金のかかる病気のようです。
コメント (22)    この記事についてブログを書く
« 本日診察日 | トップ | 膵臓ちゃんとあずき »
最新の画像もっと見る

22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mayu)
2008-06-07 13:07:49
脂質制限、しすぎると癌になりやすくなるとかなんとか先生に言われています。
1日60gくらいならokと昔言われました。

女性ホルモンは脂質から作られるんですね!

そうそう。
よく「体に脂肪がつきにくい」黒烏龍茶を飲むことが多いんですが、
私たち膵炎患者にはあまり関係ないことだと思っていいんでしょうか。
脂肪は脂肪でも意味合いが違うなぁと思いつつも
家にあるから常に飲んでます;
返信する
Unknown (あゆ)
2008-06-07 14:08:54
>mayuちゃん
60gまでOKなんだ。
私も以前はすごく脂質に神経質になっていたけど、今は多少は気にしないことにしてます。
相性の悪いものだけ避ければ案外大丈夫だし。
女性ホルモンは脂質から作られるっていうのは知り合いの薬剤師さんに聞きました。
ウーロン茶が堪えるって人もいるよね、カフェインが入っているからとかで。
私は全く問題ないので、外出時には良く飲んでます。
でも、あれってホントに脂肪つきにくいのかな?(笑)
体重は随分減ったけど、運動しないせいか体脂肪量は昔と変わらない私です。
返信する
Unknown (チエコ)
2008-06-07 14:58:39
昨年 酷く体調壊した時に必要以上に脂質を減らしてしまった時期あります!
でも その代償として便秘に悩まされたり生理がこなくなったり…
紙の毛ボロボロだし(泣)肌カサカサ~と、あまり良い事なかったよ!
オリーブオイル=イタリアン=パスタ(笑)は私は平気で食べれちゃうの(汗)
でも天ぷら・フライ・肉・ハンバーグやミートボール、シュウマイ、餃子などのミンチ肉は見ただけで吐き気がするほどアウトです!
やっぱり油の質も良いものの方が…
返信する
やっぱり? (あゆ)
2008-06-07 15:12:14
>チエコちゃん
私も体重が減って脂質制限しまくっていたときに整理が来なくなったよ。
その後女性ホルモンは脂質からと聞いて納得したわ。
それと、イタリアンのパスタは私も平気。
勿論クリーム系だとか、アラビアータだとかピザはダメだけどね。
ミンチ肉は油が大量に入ってるからダメなんだと思う。
だから我が家は餃子は鶏の胸肉を買ってきて、自力で叩いてつぶしてます。
これなら大丈夫よん。
同じくハンバーグも豚のヒレ肉を叩いてミンチにしたらいけると思う~
返信する
同じことを栄養指導で言われました(^-^) (ねこみみ☆)
2008-06-07 16:32:17
あゆさま☆

ねこみみも たまたまですが、前々回の退院時の栄養指導で言われました(^-^)
制限し過ぎはよくない、
サラダ油よりも 少量のバターかオリーブオイルこれは 吸収率の良さをアップするから、
そして やはり 肉よりは魚、
豆腐、納豆、おからの類に含まれる脂質は良し、
この時の 一日の脂質量は50グラム上限でしたが、こだわり過ぎないでよい 
と いうことでした(^-^)

だからと言って、やはり 
大好きな カレーやグラタンなんかは
そうそう食べられるものではありませんが、

牛乳やチーズなどの乳製品を 限り過ぎるなとも言われたのを覚えています☆
カルシウムの必要を満たすのに乳製品に勝るものは少ないというコトで☆
なので グラタンは食べませんが、
ちいさなチーズは ときどき食べます(^-^)
バターも いま ちょうど物価高で店頭に少ないですが、ふつうの一切れを 4分の1にカットして入れものに入れておき、
炒め物や 焼き物のとき 最後に少しだけ
香りづけには使っています☆

ねこみみも 脂質制限を
けっこう厳密に励行した、最初の入院のあと
かなり 肌荒れに悩まされました☆
なので 
今は かなり アバウトな制限でやらかしております(^-^)

みなさん、
本当にこれはいろいろ 工夫しておられるんですね!!(^-^)

ねこみみ☆

返信する
Unknown (チエコ)
2008-06-07 16:59:54
ハンバーグに対しては もぅ恐怖をおぼえてます(怖)
何度も激痛と闘った時は必ずハンバーグ…(←膵炎がどんな病気か知らなかったから!)
我が家の料理担当はおばぁちゃん!洋食好きのおばぁちゃん(笑)
だから胆石出来るんじゃん(怒)
なるだけ料理に工夫をしてもらいたいぃー(ーー;)
返信する
あたしは関係ないなぁ (あみ)
2008-06-07 17:29:26
お兄ちゃんよると、反応の仕方は人それぞれみたいだぉ♪

あたしは膵炎とかじゃないから、焼き肉もハンバーグも食べちゃうよ。

もうビールのみながらガッツリ食べちゃう。(*^-^)b

若いから3人前くらいへっちゃらだよ。

こんばんはワインとフレンチで、夢に出てきて、ゴメンナサイってなるまで食べちゃうぞ~。
返信する
Unknown (マーサー)
2008-06-07 20:05:23
腹8分目が守れません(汗)
腹9.9分目ぐらいです。
夕食はあゆさんに教えていただいたパンシロンを飲んでます。
心持ち体重が増加したように感じます
返信する
あゆサン コンニチワ♪ (スイチャン)
2008-06-08 10:10:24
脂質控え過ぎはよくないんですかぁ…勉強になります
最近少し調子が良くなかったので…脂質を殆どとってなかったせいか…体重が減ってしまい…ドクターにも「体重増やしましょう」 と難しいコトを言われます
豆系はキライなので…… 豆腐や納豆を頑張って食べてみますッ!!
返信する
お肌ガサガサ (あゆ)
2008-06-08 15:23:21
>ねこみみさま
同じことをお伺いして正しいんだなあと再確認いたしました。
伊藤教授を本を読むまで、脂質=悪のように思っていたのですが、食べなきゃいけないことがわかったときは目からウロコ。
脂質を過剰に制限していたときは、同じくお肌がガサガサでしたね。
グラタンもハウ●だったかな?のグラタンは低脂質でしたよ。
これに鶏肉と使って粉チーズを振りかけて食べるのであれば十分食べられそうです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

慢性膵炎と日常生活」カテゴリの最新記事