まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

2417. 数学史の本

2018年07月01日 | 日記

 なぜか2冊立て続けに発売されました。どちらも翻訳。ちょっと分厚い本で、値段もそこそこ高いので、是非とも買ってほしいとは言いません。
 それと、どちらも和訳がある意味妙に癖があって、どちらかというと今読んでいる方が傑作(皮肉)なのですけど、今回は最初に読んだ方の紹介です。

 ということで、若干ネガティブな意見に見えるでしょうから邦題は省略します。原題は「Mathematics ahd the Real World: The Remarkable Role of Evolution in the Making of Mathematics」です。修辞法の話になりますが、コロン( : )は内容の具体例を示すときに使います、これとかあれとかそれとか、の感じ。英語の授業で言っていたかな?、私は社会人になってから論文の書き方の市販本でこのことを知りました。直訳すると、

 「数学と現世界、だから現実がいかに数学の改革に役立ったか」

 でしょうか。邦題から受ける印象はこれとは違って、今の数学がなぜ現在の記述法に落ち着いてしまったか、に見えました。たとえば十進法などは何の必然性も無く、でも誰も変更する気配はない、と思います。だから買ったのですけど、おもいっきり外しました。

 なので、最初に心理学が出てきたので腰が抜けたのです。言いたいのは数学の考え方が人間どころか動物の直感とはまるで別世界のように見える、ということ。なのに現代の数学は昔の数学よりも、より真実に近づいている感じがする。これは現実界の現象が影響しているに違いない、と言う立場からの解説だから、みたいです。

 内容の前半はですから王道の数学、算術と代数学と幾何学について。これらは物理学に引きずられたそうです。私の目から見ても、今の数学は、ちと物理学に寄りすぎの気がします。その具体例については機会があれば述べます。ちょっとした理解力があれば、楽しめる話なのです。

 第2部は確率と統計。なぜかベイズ理論にこだわる。あと、赤池情報量理論が出てくれば完璧でしたが、マニア方向には行かないみたいで、ベイズで終了。これもたしかに、面白い話題です。こちらも機会があれば私の理解の範囲を紹介したいと思います。

 最後の第3部は集合・論理と計算機について。ああ、ここも面白いのです。数学は無限を扱うことが出来ます。その過程も面白いのですけど、計算機は有限しか扱えないから、ここでカオス(混沌: 確定しているのに予測不可能)が登場します。ただし、この本ではカオスではなく、数学教育に突っ込んで行くので私の趣味とは合いませんでした。


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