NHKの教養講座(?)の今回のテーマはアインシュタインだそうです。番組は見ていません、テキストを買っただけです。その感想なので、番組を見たら意見が変わるかもです。
物理学入門で、特にアインシュタインの特殊相対性理論と一般相対性理論が取り上げられるようです。現代の技術傾向としても古典物理学だけでは収まらず、相対性理論を考慮しないと正確な計算が出来ない領域に入ってきているので、時宜を得た企画と思います。
ということでテキストをざっと見てみました。ふむ。
物理学者が監修しているので理論的内容については正確と思います。
やや気になったのは、特殊相対性理論の話題が出てきているのにローレンツ収縮のイラストが見当たらない点です。
私が小学生低学年の頃の科学図鑑だと、ジェット機が飛ぶ速度を上げると、周囲から見ると前後が縮んでくるイラストが載っていて、ふむふむ、と感心したものです。
どんな速いジェット機だよ、と今の人なら考えるでしょうけど、実際のところ、これは霧箱とか泡箱で体験できるものです。ただし、観察できるのは時間の延びです。つまり粒子の寿命が実際よりも延びて観察されます。
現在の粒子加速器の検出器は外からは見えなくなっていて、コンピュータの画面に解説付きで出てくるだけでしょうから、ローレンツ収縮など仮説上の出来事だと思われ始めているのかもしれません。
そういえば、最近読んだニュートリノの解説書の地の文で、多分うっかりマゼラン星雲からやってきた超新星ニュートリノが16万年もの間変化しなかった、とか書いてありました。本当にそうですか?。もしかしたら飛行しているニュートリノから見たら周囲の宇宙がローレンツ収縮して、数秒?、数分?、数時間?、数年間?、で地球に到達しているのかもしれない、と私は想像しました。私には計算できないので確証はありませんが。