そのニュートリノの本の著者はいわゆる物理の実験家で、平易な言葉で綴られていて、研究者自身なので迫力満点は良いのですが、よく分かりすぎているためか、あえて言えば中高生みたいな発想が出てきません。そんなの常識であるから説明の必要は無い、のように見えます。
例えば、ダウンクォークからアップクォークに遷移する際に電子(β線)と反ニュートリノが生成される図がでていて、しかしいわゆるファインマン図の線に粒子のイラストを描いたような絵です。
私の勝手な想像では、おそらくその際の電子と反ニュートリノは180°逆の方向に発射されていると思います。ニュートリノの仮説が生まれた時点で個々のβ線には運動量の違いがあって、しかも連続している、とのことで、ならばそのスペクトルのグラフは掲載してほしいです。おそらく、反ニュートリノの運動量分布と一貫している、と想像しますが、そうなのかな?。
だとすると、宇宙を飛ぶニュートリノには運動量の違いが連続的にあって、しかし極めて軽いためか、マゼラン星雲との距離程度では光速と区別できないほどの速さで飛んでいるようです。
ニュートリノはあくまでフェルミ粒子(スピン1/2)ですから、電子並には実体のある何かが飛んでいることでしょう。電子から電気モノポールを除いたスピン1/2そのもの、つまり磁気双極子のみが飛んでいる感じ。その解釈で良いのかな?。
などなど。いや、それを知ってどうするのだ、との意見はごもっともと思います。しかし、読者の中にはものすごく勘の良い中学生とか高校生がいるはずで、いや、私のレベルでも知りたいくらいです。何とかなりませんか。もしかして、私のような立場の者がやるべき作業かな?。