十六夜

2014-09-09 | 日記

         

部屋の電気を消して、窓から撮った。下の灯りは少し離れた近所の灯りで、今夜は十六夜である。外は月明かりで明るいし虫が鳴いていて、外気が心地いい。すっかり辺りは、昼でも夜でも淋しい秋になった。それだけのことなのに一個の流星が流れた。宮柊二 ( 1912-1986 ) の歌集 『 多く夜の歌 』 ( 昭和36年 白玉書房刊 ) から一首。

           青春を晩年にわが生きゆかん離々( りり ) たる中年の泪を蔵す