名月記

2014-09-08 | 日記

     

定家卿の 『 明月記 』 ではなく、今夜の名月について書くから僕の “ 名月記 ” である。午後七時過ぎに直立の杉越しに名月を撮る。ミツダンをしに近くの友人の家を訪ねる途中のことである。夜の雲は薄く散らばって月を隠しながら、そうしながらも時々には、月はクッキリと全貌を見せる。昨日、鎌倉に住む友人から、由比ヶ浜の海を江ノ電の車内から撮った写メールがきたが、今夜の鎌倉の月は、古刹の伽藍越しにどうしたって名月だろうナ … 。しかしそうは言っても、我が山間を照らす今夜の月もまた平等に名月である。

           月光(つきかげ)にキラキラ揺れて蜘蛛の糸

            月光は貧しき男も照らすなり