秋の夜の重さを帯ぶるしろがねのブローチつけて君を待ちをり
銀粘土のアクセサリー作りを習っていた時期があった。
柔らかい粘土で整形して焼成して作るので彫金よりはとっつきやすかった。
いっぱいアクセサリーを作った。
しかしこれを上達してゆくにはデザイン力と手先の器用さが必要と分かった。
私はどちらもそれほど持ち合わせていないと分かった。
特にデザイン力の方・・これがないと素敵なアクセサリーは作れない。
そのうえでの手先の器用で、頭でデザインはできても器用でないと同じものができないことになる。
家人が現職を辞めるとき水彩画と銀粘土両方は経済的にきつく、銀粘土のほうをやめることにした。
材料代・心斎橋までの交通費とおけいこの後のランチ・・・こちらのほうが高くつくこととデザイン力の限界を感じていたから。
水彩画のほうが材料費はあまりかからない、仲間との交流もこちらは楽しかった。
さてこの歌・・銀粘土で作るアクセサリーはどうしても市販のもののように薄くすることがむつかしくブローチは重くなってしまう。
そして銀のアクセサリーは冷たい空気に触れるとそれも冷たくなって重さを増すようである。
そんなイメージから生まれた相聞。
写真は私の作ったブローチ