あの坂を上り切ったら何がある子供のころの冒険の夏
子どものころから私には放浪癖があった。
その気質は今でも続いているのだが。。
小学校中学年のころから電車の駅で2駅以上の距離を適当に歩いてまた帰ってきた。
初めての道でも風景を映像として覚えていてまたちゃんと帰ってこれた。
これは特技といっていい。
この冒険は心を開放するのにとても役に立ったと思う。
決してひどい家庭ではなかったが大人3人の目が私一人に注がれて、祖母は母をいじめていて、母は母で私に期待を寄せ・・家庭は重苦しものだった。
私は大学生になるまでは本当に内気で人前ではあまりしゃべれないくらい、友達と遊びまわって発散することもなかった。
外を歩いていると楽になれた。
これが今なら小学生からお稽古事・塾に通いこんな自由な時間はない。
子供が子供なりのストレスを発散する場所時間がない・・・追いつめられて精神的な病気になったり事件を起こすのではないか。
私は歩いて10分の海もよく見に行った・・今思うとよく拉致されたり誘拐されなかったもの・・まだ平和な時代だったと思う。
さてはるか遠くの高台にしゃれた感じの建物があった。
洋風の住宅より規模の大きそうな建物。
私はそれが何なのか確かめたくなり、ひたすらそこを目指して歩いた。
いつも歩くより2倍の距離はあっただろう。
坂の下あたりまでは来たのに、その建物のあたりに大人が数人居て・・私は気後れして坂の上って確かめずにそのまま引き返してしまった。
だからいまだにあの建物は何だったのと思う。
これが悔しかったというよりお陰で永遠にそれを探し続けている夢のような気分になり、これでよかったのかもしれないと思う。
ずっと後になってその丘の上まで上った夢を見たこともある。
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