海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

ミモザの島

2015-03-20 16:13:16 | 短歌
 

  胎児期の花芽は枝にねむりゐる春を待つ樹は風に吹かれて
  灰色の分厚きコート脱ぎ捨てつ春の陽が声をかけてくるる日
  洋風の家にはミモザが似合ふらしここもあそこも銀葉が揺る
  公園の芝生を進む乳母車かたはらの児はほろほろ歩く
  海よりの風かと思ふ公園にミモザの枝のざはめきたてば  
  ミモザの黄見れば浮き立つわが心大久野島へタイムスリップ
  思ひ出は突然沸ひてしまふらし古びし蓋を押し上ぐるまで
  春の日にはじけてゐたり丘の上に二十歳のわたしとみんなの笑顔
  多島海ゆ吹き来る風に揺れやまぬ丘のミモザは黄の臨月
  新大阪駅の階段駆け上る海からの風に誘はれて さあ
  ただ島の姿見たさにはるばると忠海に来つ日帰りの旅
  忠盛の領地でありしゆかりゆゑ忠海とふ町の名前は
  大久野島はひやうたん島に似てゐたり瀬戸内海にぽつかり浮かぶ
  毒ガスの島と言はれし時ありき今はウサギのゐる休暇村
  絶対の機密であるから毒ガスの島はかつては地図より消され
  「毒ガスで・・」老人はひそと語りたり海辺を走る呉線の中
  ゆつくりと閉じる瞼に海の青ふたたびの島も思ひ出となり  
  五個組の最後に残る白皿をポリゴミ容器の中に捨てたり
  夕焼けの端切れだけが見える家たまには丘の上まで行かうか  
  ねえミモザおまえは知つてゐるだらう人には見せぬ私の気持ち
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ミモザ

2015-03-20 16:04:59 | 日記

ご近所のミモザが一斉に満開になった。
ミモザの濃い黄色は春を告げる色である、
なんと言っても日本人の心の春は桜だろうが、その前奏曲としてミモザは明るい心を与えてくれる。
私はある理由でミモザがこよなく好きだからミモザの咲くのを心待ちにしている。
この季節は心が躍り思い出がよみがえり、胸がきゅんとなり・・そしてミモザの<追っかけ>をする。
しかし歩いていけるミモザはまた一つなくなってしまった。
ずいぶん古い樹で冬に見にいたら樹の勢いがなくなり枝も少なく花芽もあまりついていない・・・
公園では大きくなりすぎると切られてしまうこともあるし。。
今日ある公園へ見に行ったら満開まではあと3日か、また見に行くことにしよう。
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