海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

えーえんとくちから

2011-01-06 09:05:13 | 短歌

4日の文でも少し触れたようにジュンク堂で笹井宏之作品集の「えーえんとくちから」を買った。
第一歌集「ひとさらい」は買わなかった(手に入らなかった)ので、断片的にしか笹井宏之の歌を知らなかった。

読んでみて・・詩にあふれていると思った。
こんな平凡なことしか書けなくて情けない。
短歌だって定型の詩のひとつであり、なにより詩情があることが条件なのだがこれがなかなか難しい。
詩のイメージの飛躍が凡人にはなかなか出来ない。
笹井宏之の歌はこの詩の飛躍がすごい・・これが歌人から絶賛される理由だろう。
ピュアな魂・・・稀有なもの。
その代わりというかこんなにピュアな魂を持った人が生きるにはこの世は美しくなかったかも・・
だから子供の頃から傷ついてしまって、それが体の症状に出るという病気で療養生活を送ることになったのだろう。

布団の中だけが安心できる世界・・・それでもその中で広い内面世界・イメージの世界で自由に飛んでいたのだろう。
あまりに突然若く旅立ってしまって悲しい。
しかし世間から注目されて生きていってどうなっていたのかな?
あの素晴らしい御両親がついていたら大丈夫だったかも。

 「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が高い
コメント (5)
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