アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

京急800形リバイバル電車

2016-11-19 10:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

今月から京浜急行800形をデビュー当時の塗装に変更した編成が動き出している。移動時間とうまく重なったので撮影に出向いてみた。

どこの私鉄もそうだが、地元の足として最も近い存在の私鉄電車。アントンKには京急は地元の電車とはいえないものの、仕事の足として過去何年もお世話になり、その魅力的な印象がまだ根強く残っているのが、この京急電車なのだ。当時よく乗車した旧1000形や2000形の快特は、とにかく速く快適であり、三浦半島の丘陵地帯を縫うように走っていた。カーブやこう配、それにトンネルが続き、そんな沿線を100キロ超で飛ばす快特に憧れていたものだ。今ではこの快特も、ご多分に漏れず代替わりしてしまっているが、その当時から京急の主力形式の800形は、自分の中では最も京急電車らしい電車のイメージだ。

今回はそんな京急電車を自分の印象とともに切り取ってみた。

連続するカーブ、トンネル、そしてアップダウン。そこをかっ飛ばす。これこそ京急電車だ。

2016-11        京浜急行800形リバイバル塗装車 823編成


181系 元祖「あずさ」

2016-11-16 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

前出と同じ鳥沢で撮影した大昔の画像から掲載。40年以上経ったネガカラーからスキャンしたので、お見苦しい画像をお許し下さい。

まだ鉄道撮影駆け出しの時代、先輩に同行して中央線に撮影に出た時の物。動いているものをカメラで捕らえることも、望遠レンズの使い方もよくわかっていなかったから、当時の画像を見渡すと結構いい加減なものが多い。しかしそんな画像でも、思い入れがあったのか、結構今でもその時の光景が浮かんでくる。

「初心忘るべからず・・」とは、こういうことか。

しかし被写体が良いなぁ・・・

「質実剛健」とでも言いたくなるような趣であり、単純だがスマートでカッコよく、日本の風土にマッチしている。当時はそこまで考えなかったが、そんな時代を生きてきて今さらながら幸せだったと感じている。

1975-05-03     4M   あずさ4号  Tc180-51   中央東線/鳥沢にて


次世代のSあずさ~E353系

2016-11-13 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

電車のデザインは、ご多分に漏れず時代とともに個性が無くなり、無機質で合理的なものが現代では主流となっている。どの電車を見ても同じに見え、JRや私鉄を問わず、どれに乗っても最近の電車はほとんど変わらない。目隠しされて乗車したら、何線に乗っているか判らないのではないか。車輛もそうなら、車内放送も、駅の構内放送も同じ。どこぞの地下鉄なんて、色々なけたたましい電子音が鳴り響き、乗っているとかえっていらいらしてくるから困ったものだ。

身近な鉄道に趣味性を求めることは難しくなってきたアントンKではあるが、撮影する楽しさは今でも持ち合わせているつもり。今後も細々でもカメラを持って出かけたい。

先日のイベント展示のためのE353系回送列車を狙いに鳥沢へ。

もうデビューしてからは、随分時間が経っているが、まだ量産まで時間がかかるようで、このE353系はまだ1編成しかない。アントンKも今までまともに撮影したことがなかったが、この日撮影してみて、やはり個性というものはない印象だった。どこか257系であり、657系にも見える。こういう撮り方だと、お顔が黒くて、そこからLEDの細くて白いビームを発してていてどこか不気味に感じてしまった。乗ってみたいなぁという純粋な気持ちにはなれなかったのだ。まあ昭和丸出しの人間として、仕方がないことだろうか。

2016-11     E353系        JR東日本/ 中央東線: 鳥沢にて


峠を越える新幹線

2016-11-12 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

まさかここで新幹線を撮影するとは、夢にも思わなかった・・・

山形まで新幹線が通ってからすでに20年以上の年月が流れている。ここ板谷峠は、若かったアントンKにとっては、いわば憧れの地であった。古くは直流電化でEF15やEF64がこの地で奮闘し、当時の写真を食い入るように何度も眺めた懐かしい日々。そしてその後交流電化されていた時代には、この峠の主だったEF71やED78を何度となく撮影したものだ。今見ると大した記録は残せなかったが、過去帳をひも解いてここで改めて回想してみても面白いかもしれない。

この日は、前出のE3系の旧塗装車をメインに当地を訪れたが、その合間には、思いのほか通常の新幹線「つばさ」が往来する。今のE3系の塗色は、お世辞にも良いとは言い難い塗色で、どこか田舎くさいイメージの色合いだ。センス云々とは言いたくないが、もう少し考慮できないのかと思ってしまう。

掲載写真は、そのE3系新幹線の板谷駅通過シーン。まるで間に合わせで設置されているように見えてしまうスノージェット内のホームを、減速することもなく通過して行く。昔と線形は変わらないから、上り勾配もそれなりにキツイはずだが、何の苦も無く静かに通過して行く。味もそっけもない。無機質だ。こんな場面に情緒を求める方が変わっているだろうが、この地に来て、何の意味もなくどこか寂しく空虚に感じてしまったのだ。

スイッチバックの引き込み線跡も、藪に覆われた旧線路も、木々の色づきも、野鳥のさえずりも、吹き下ろしてくる風の冷たさも、昔のままなのに、そこには無味無臭の新幹線がこの地に溶け込んでいた。

2016-10        E3系新幹線「つばさ」    JR東日本/山形新幹線 板谷付近


紅葉の鳴子峡にて

2016-11-09 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

日曜と晴天がうまく重なり、紅葉がピークを迎えた鳴子へ行ってきた。

この夏は、従来通りの猛暑となり、ごく最近まで夏日となった関東地方。さすがに11月になると秋めいてきたが、このような気候は、紅葉の色づきに影響して良くないらしい。朝晩と日中との気温差が色合いに左右するから、夜あまり気温が下がらないのは、鮮やかな色合いにならないとか・・・

そんな思いをよそに名所と言われる鳴子峡を目指す。が、どうも沿線道路の流れが悪い。物凄い人出。これに気が付いたのは、もう現地にかなり近づいてからだった。ここまで来て交通渋滞とは勘弁とばかり、車から早々に下りて、徒歩で峡谷に向かうことにした。案の定、紅葉の見物渋滞が相当できていて、駐車場が満杯。狭い国道だから動かない訳である。逆に言えば、肝心の紅葉は明らかにピークを迎えており、秋の日差しとともに美しい色合いを見せていた。

2016-10-30    8727D  風っこ湯けむり紅葉号   JR東日本/陸羽東線:鳴子温泉付近