アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

記録写真のあり方

2016-11-02 10:00:00 | 鉄道写真(EC)

最近は撮影対象がないと嘆きのコメントを目にする事が多い。アントンKは、鉄道写真とは車輛の記録の積み重ねだと考え長年撮影を続けてきた。自分の尺度で、好きな車輛や、古くて消えていきそうな車輛たちをまだ現役のうちに撮影しようということが、カメラを向ける理由だったと思う。時代が移り、被写体も画一化され、また自分自身の生活環境も変化してくると、当然考え方も変わって、記録性ばかり求めた写真から少しずらして撮影した撮り方も許容できるようになった。

以前もここで触れていると思うが、昔は撮りたい被写体以外に、人や車など絶対に画面に入れないように撮影していたもの。しかしこうして時間が経ってくると、あの時、もっと視野を広げて撮影しておくべきだったと考えることが増えてきた。電柱1本でも、時の経過とともに懐かしさを覚えるとは、考えもしなかった訳だ。それが若さというものだろう。しかし、当時に比べて撮影機材が大きく変わったことで、こういった考えが生まれるということも、自分の中では大きな要因だと思っている。今は失敗を恐れずシャッターが切れ、結果が寸時にわかる訳だから・・・

写真の基本は記録が大前提だと今も考えているし、今後も変わらないだろう。でも、その記録写真にもさらに個性が出せたら、自分の世界が表現できたらとも考えている。撮りたい被写体が減っても、その記録の仕方で自分を表現できたら幸せに思うが、アントンKは、その前にカメラを持って飛び出すことが好きなのかも?撮影行程を考え、現地に出向きカメラを構え、シャッターを切る。色々な条件下で撮影した写真で一喜一憂する。こんな行き当たりばったりな人生も楽しいではないか!

掲載写真は、そんな思いもまるで考えもしなかった時代のオールド画像。横浜線のゲタ電73系電車。その横を下るのは、横須賀線113系1000番代。まさに2世代前の写真ということになる。今でこそ撮影データから貴重性が生まれる画像だが、この時は明らかにブルトレ撮影の合間でシャッターを切っている。

1978-05-13      横浜線73系電車       東神奈川付近