電車のデザインは、ご多分に漏れず時代とともに個性が無くなり、無機質で合理的なものが現代では主流となっている。どの電車を見ても同じに見え、JRや私鉄を問わず、どれに乗っても最近の電車はほとんど変わらない。目隠しされて乗車したら、何線に乗っているか判らないのではないか。車輛もそうなら、車内放送も、駅の構内放送も同じ。どこぞの地下鉄なんて、色々なけたたましい電子音が鳴り響き、乗っているとかえっていらいらしてくるから困ったものだ。
身近な鉄道に趣味性を求めることは難しくなってきたアントンKではあるが、撮影する楽しさは今でも持ち合わせているつもり。今後も細々でもカメラを持って出かけたい。
先日のイベント展示のためのE353系回送列車を狙いに鳥沢へ。
もうデビューしてからは、随分時間が経っているが、まだ量産まで時間がかかるようで、このE353系はまだ1編成しかない。アントンKも今までまともに撮影したことがなかったが、この日撮影してみて、やはり個性というものはない印象だった。どこか257系であり、657系にも見える。こういう撮り方だと、お顔が黒くて、そこからLEDの細くて白いビームを発してていてどこか不気味に感じてしまった。乗ってみたいなぁという純粋な気持ちにはなれなかったのだ。まあ昭和丸出しの人間として、仕方がないことだろうか。
2016-11 E353系 JR東日本/ 中央東線: 鳥沢にて