同一形式の機関車でも、量産される過程で細部に変化が見られ、それが特徴となるケースが多々ある。現役の電機で考えれば、EH500、DF200、EF210など、ほとんど全てが少なからず塗装を含めて変化している。
今回掲載したEF57は、現在のように試作機の称号901号機とはいかないまでも、トップナンバーである1号機は、その後の量産機とはスタイルがまるで違っていた。ゴーナナの最も特徴的な、パンタグラフが両端に突き出しているスタイルではなく、逆に車体中央に寄って設置されていて、まさにこのスタイルは、EF56の二次形そのものだった。当然ながらアントンKは、ゴーナナと言えば量産タイプの厳めしいスタイルが好みだが、この1号機も今となっては、質実剛健で好ましく見えてしまう。
変わり映えのしない写真でお恥ずかしいが、好ましい編成である急行「津軽2号」を牽くEF571を載せておく。マニ+スロ+オロネ+スハネと続く編成は、まさに模型チックにまとまっていて好きだった。
1976-04-25 404ㇾ EF571 急行「津軽2号」 東北本線:西日暮里付近