日付の語呂合わせでEF16電気機関車を掲載。
偶然にも上越線が続いてしまったが、やはり上越線を語るときEF16のことは外せない。何キロにも及ぶ連続勾配を越えるため、水上-石打間ではEF16の補機を伴う列車が多く走っていた。昨日掲載したような夜行列車には全てに補機が連結され、またほとんどの貨物列車にも同様にEF16又はEF15が重連となって峠越えをしていた。一見EF15と見間違うほど、地味で目立たない機関車だったが、重連で山越する姿、そしてモーター音を山々にコダマさせて走るひた向きな光景は、大変魅力的に映り、アントンKもよく国境に出向いたもの。前にも書いたと思うが、ゴハチとの重連運転はこの区間の白眉だった。
掲載写真は、臨時のゴハチ急行列車が発車していった横で、次の補機仕業に中線にて待機しているEF1612。EF16の中でもこの12号機、そして11号機は、正面貫通扉上にもヒサシが備わっていて、より厳めしく大好きだった。雪化粧のEF16も良いが、真夏の夜に見たEF16も水銀灯に浮かび上がり惚れ惚れする。「いぶし銀」という言葉がぴったりだ。
1980-07-26 EF1612 上越線:水上にて