アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

雪中バルブ~急行「天の川」の残照

2019-01-05 08:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

暖冬と言われるこの冬は、どんな気候になるのだろうか。近年の極端な気候は、子供の頃の印象からはかけ離れている。毎年の猛暑(酷暑?)には辟易してしまうし、台風が毎週のようにやってきて、集中豪雨が各地で起き大きな災害をもたらす。美しい日本の風土が壊され、本当に心が痛むが、今年は平穏な四季を感じる日本らしい気候を望みたいところだ。

冬のレジャーではスキーが当たり前だった時代の上越線、石打バルブ。スキーヤーのための臨時列車に潜り込み、スキーの代わりに三脚やカメラバックを持ち込み、周りに白い目で見られ肩身の狭い思いをしながら向かった上越線。多くの夜行列車が上越線を通り、雪の中でバルブ目的で出かけた上越線も、今はその面影すら消えてしまった。国境越え専用のEF16も、まだ最後の活躍を見せていたが、夜行列車にもゴハチと重連で運用されていたため、この重連がメインの被写体だった。

掲載写真は、EF16が連結される直前に撮影した、EF58の急行「天の川」。雪でウェザリングされた耐寒型ゴハチは、とても力強く頼もしく見えて好きだった。次位のオユに続く客車は、すでに20系客車だが、こんな編成が当時20系が急行に格下げされた現実を実感させられた瞬間だった。降雪の中、寒さも忘れて夢中にシャッターを切ったことも大変懐かしい。

1980-02-10   802ㇾ  EF5890 急行「天の川」  上越線:石打にて