東京では桜も開花し、今日もいよいよ春本番の日和になってきた。しかし、相変わらず花粉のために体調がおもわしくなく、集中力が低下している。今日は、カメラを持つ気にもなれず、外出は最小限にした。
今日から彼岸の入り。こんな時期には、無心になって音楽に没頭したい。特にブルックナーを毎年集中して聴いている。本当は、ホールに足を運び、色々体感したいところだが、中々スケジュールがあわないし、近年演奏機会も減少傾向で詰らない。それはさておき、お彼岸にこだわると、やはり選曲は、第9番交響曲となってしまうだろうか。誰もが口をそろえて言うところの、「すでに人間界の響きではない」とでも言うのだろうか。この曲の印象は、いわゆる「デ・モーニッシュ!!」なのだ。明らかに超自然現象的か、宇宙的とでも言えばわかりやすいか。この世のものとは思えない響きがしている。例によって第1楽章から巨大な音楽が展開するが、特にアダージョ楽章は、その思いがそこここにこだまして聴こえてくる。今自分なりに選曲するとすれば、
1 mov. シューリヒト/VPO
チェリビダッケ/MPO
朝比奈/大フィル(2001-09-24 EXTON盤) 及び NHK響
スクロヴァチャフスキ/読響
ヴァント/北ドイツ放送響
2 mov. バレンボイム/CSO
ヨッフム/ドレスデン国立響
3 mov. チェリビダッケ/MPO
ヴァント/北ドイツ放送響
朝比奈/大フィル・・・
となる。LPやCDの録音だから、聴く状況によってその時色々変わるからあくまでも目安にすぎない。
では実演では、となると、真っ先に思い出すのは、
2000-11-14 ヴァント/北ドイツ放送響 オペラシティ 武満徹メモリアルホール
が鮮明に記憶に残っている。
あの日は、自分がまるで宗教の儀式かなにかに参列しているような錯覚を覚えるほどの雰囲気を味わった。指揮者、演奏者そして聴衆がひとつになり、明らかに全てにおいて呼吸が一体であった。長いようで短い60分は、時間が止まっていた。こんなに深い感動は普通味わえず、同行した友人と演奏後、涙を流しながら時間を忘れて語り合った。今さら思い出しても、その時の感情が溢れて感傷的にさえなってしまう。この手の演奏会は、長年通っていても、そう出会えるものではない演奏会であることには間違いない。アントンKの宝物の一つとして今も輝いている演奏会のひとつだ。さて今晩は、どの演奏で楽しもうか・・