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アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

京葉臨海の新しい風 「RED MARINE」~DD200

2021-11-26 17:00:00 | 鉄道写真(DL)

石油輸送の繁忙期に入り、いよいよ冬本番を迎える季節となった。8000番台の列車番号を持つ貨物列車にも目が離せないのが今の時期だろう。この冬は、何年かぶりに「寒い」との予想があるが、果たしてどうなることだろう。アントンKとしては、スタッドレスタイヤを今から準備して、冬山へ向かうイメージ作りに励んでいるところだ。交通マヒを起こすような豪雪は決して望まないが、日本の冬らしい静かな情景を見てみたいものだ。そして出来ることなら、東京でも数年ぶりの雪景色を拝みたいところだ。

今年になって、臨海鉄道にも新しい機関車が入線を果たし話題になっている。数年前から目に留まるようになったDD200というディーゼル機関車で、国鉄型であるDE10型の置き換え用として誕生した機関車。じわじわその勢力は大きくなり、今年は地方の臨海鉄道にまで登場したのだ。近年仕事絡みでよく通る、この京葉地区でも、時より赤い真新しい機関車を目にするので、今回は少しカメラを向けてきた。画像は、青空にそびえるカッコいい石油コンビナート工場をバックに、いつもより長めのタキを牽いてきたDD200-801号機。トラックが画面に入るのを承知で狙ってみたが、次々と行き交うタンクローリーがもっと来てくれれば、構想通りだったのだが、なかなか思うようには撮らせてはくれなかった。

「RED MARINE」のロゴも凛々しく、静かに通り過ぎていった。時代とともに忘れ去られていく、こういった日頃の鉄道風景こそ、郷愁を誘い懐かしく思い出されるものではないかと、最近考えさせられている。

2021-11     京葉臨海鉄道   DD200-801        浜五井付近にて


深紅に燃ゆる水郡線の秋~DE10

2021-11-15 19:00:00 | 鉄道写真(DL)

紅葉がピークを迎えている南東北界隈を廻ってきた。

半月前に北東北で色づいた景色を堪能したばかりだが、やはり関東地方での色づきも気になり出掛けてきた。今回は、茨城~栃木~福島まで足を延ばし色彩豊かな日本の自然の中で癒された訳だが、とりわけ水郡線矢祭山(福島県)のもみじは燃えるごとく赤く色づき、とても印象的だった。実際には、ここはピークを過ぎていると思われるが、都内で見るより色が濃く美しい。何とも心洗われる気持ちになりしばし、その光景を楽しんだのであった。

掲載写真は、色々悩んだ末で構図を決めて撮影したディーゼル機関車DE10。あれこれ悩みながらカメラを構える一時は、何事にも代えられぬ充実した時間。色どり豊かな背景を生かしつつ、機関車の動感も表現したかったため、結局カメラを少しだけ振ってしまった。被写体より手前と奥にあるもみじに遠近感をも持たせたかったから、あまりブラシたくなかったのが本音。しかし結果オーライとして次の撮影に活かせるものと信じたい。

2021-11      単9333   DE10 1180      JR東日本/ 水郡線:矢祭山付近

 


風光明媚な磐越西線へ~DD51

2021-08-25 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

8月も下旬になると、随分と日の入りが早いと感じるようになってきた。そろそろ秋の気配と言いたいところだが、日中はまだとんでもなく暑く過酷な日常なのだ。特にマスク装着での外出は、ただでさえ閉口するが、こう暑いと耐えがたいのである。9月を迎え、秋色を感じに遠出したい気持ちに駆られるが、現在の感染状況を考えると、それも気が重い。確か夏には、感染が少し収まるのでは?と春先聞いた覚えがあるが、あれはいったい何だったのか!ワクチン接種が進むとは言え、これからの季節を考えるとさらに不安になってしまうのだ。

この秋には、大好きな磐西へ行きたかった。昔から何かと縁があり、よく通っていた時期もあったが、最近ではご無沙汰と成り、そんなこんなで何もかも心晴れずにいる、アントンKの悶々とした気持ちを吹き飛ばすような、自然美、原風景をじっくり楽しみたいのだ。蒸機中心を狙うのも良いが、飯豊連峰に積雪がある頃の、山深い紅葉の美しさと光の神々しさは、何処にも負けていない。頭に描くだけで、心落ち着きほっと出来る気持ちになれるのだ。

そんな気持ちから、昔撮影した磐越西線での1コマを掲載しておく。まだ世の中に活気がある時代、磐西にも毎週のように団体列車の運転があった頃、アントンKもよく出向いて撮影を楽しんでいた。当時の人気機関車DD51の745号機の牽く、12系新潟お座敷列車。ボンネットの上に1灯追加され、前照灯3灯は北海道出身の証。最後まで孤軍奮闘していた745号機は、磐西の地にベストマッチだったと思っている。

1993-11-07  9224ㇾ    DD51 745  12系座敷ニイ     JR東日本/磐越西線:上野尻-徳沢

 


Red Bearの活躍~DF200

2021-07-29 19:00:00 | 鉄道写真(DL)

DD51に代わる新しいディーゼル機関車DF200も、量産からすでに26年もの歳月が経っていることに驚かされている。今年春の改正で、DD51の定期列車が消滅し、いよいよDF200が本格的に活躍の場を広げてくると思っていた矢先、そのDF200でさえ四半世紀もの時を経ていることに、少々感傷的になってしまったのだ。「いつの間に・・」というのが正直な感想だが、今後は、こんな感覚が増えていくのかもしれない。こんな時世、1日1日を大切に過ごしたいものである。

初めてこの機関車を見た時、とても重厚でデカイ機関車というイメージを持ったが、今でもそれは変わらない。こんな機関車が長いコンテナを楽々と牽く姿は、当時から北の大地にはピッタリだと感じていた。中京地区にも進出し、新たなバージョンも増えて益々の活躍を願いたい。掲載写真は、現在休車状態らしい試作機901号機の牽くDF200の臨貨。再び元気な走行シーンを見たいものだ。

1999-05-01    9057ㇾ  DF200-901   JR北海道/室蘭本線:静狩-礼文


1号編成最後の御召の記憶~DD51 842

2021-06-09 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

御召列車に使用する第1号編成は、あれからベールに包まれたまま、我々ファンの前には姿を現わしてはくれない。かれこれ20年近くの歳月が過ぎてしまい、このまま伝説として語り継がれてしまうのだろうか。

アントンKが長年鉄道撮影をやってきて、今までで最も心ときめいた被写体は御召列車だった。幼少の頃、運動会や林間学校の前日に興奮して眠れず、朝を迎えてしまった時のように、あるいは朝比奈隆のブルックナー演奏会の前の日、色々想いが張り巡らされ一睡もできず、そのまま上野へと向かった日のように、御召列車撮影の前は、同じような興奮を覚え緊張し気合いが入ったものだった。御召列車そのものが特別感満載だから、たとえ157系でも183系でも御召列車とならば、普段の撮影とは異なった想いでカメラを向けたものだが、数少ないアントンKの経験でも第1号編成の御召列車だけは、電車とは別格の存在感がほとばしり、見れることだけで幸福になれたもの。あの感動とも言える時間を可能ならばもう一度味わいたいものだ。

この第1号編成には、やはり御召機として生まれたEF58 61が一番良く似合うと思っているが、最後の1号編成御召は、ディーゼル機関車であるDD51 842がその大任を果たしている(2002年)。アントンKには、難敵に思えたDD51の撮影。ましてや御召列車ともなれば、どんな風に撮影しようか悩みに悩んだもの。この時は、前年にもDD51の御召列車が走り、気仙沼線で撮影していたこともあり、マンネリな画像にならぬよう苦慮した記憶が残っている。特に凸型機関車は、撮影によって印象が随分変わってしまうから厄介なのだ。結局、それまでの御召列車では出来なかった角度での撮影に挑み、DD51のボンネットを圧縮して日の丸を強調して撮影することに。ちょうど今の時期と同じ6月の蒸し暑い日だったように思う。

2002-06-03          9001ㇾ 御召 DD51 842      JR東日本/陸羽西線:狩川付近