奇妙にわきたった雲、蒸気機関車、セーラー服の少女、望遠鏡??それらをモチーフとしてくり返し、くり返し偏愛と呪物信仰のようなフェティシズムで1969年の一年間の『現代詩手帖』の表紙を飾り、さらに同年から三一書房から刊行された『夢野久作全集』の装丁を担当した画家中村宏は、多くの人にはイラストレーターだと思われているかも知れない。
実は、ボクも当初そうだった。だが、ボクはすぐに偏愛するもうひとりの画家タイガー立石(立石大河亞)との交流を知ってから中村宏がタイガー立石とともに「観光芸術協会」という奇妙な前衛芸術の一派をつくり、多摩川の河川敷や東京駅で一日限りの展覧会や、タブローを掲げて歩き回るといったパフォーマンスをやっていたことを知っていた(1999年に書いたタイガー立石展の感想の再録はこちらで読めます。→http://blog.goo.ne.jp/angura_1967/d/20050811)。
アンデパンダン系の平面タブロー作品の中でも、その奇妙さとシュールなユーモアにおいてはタイガー立石と中村宏の「観光芸術協会」の絵画は群を抜いて奇妙において双璧をなす。
今回ボクが見たのは現在東京都現代美術館(mot)で開催中の『中村宏/図画事件1953-2007』(4月1日まで開催中)である。これは、半世紀以上におよぶ中村の画業を俯瞰するはじめての展覧会かもしれない。会場はすいていた。平日昼間ということもあろうが、ほとんど貸し切り状態で会場監視の目がボクにしか向いていないので、会場の雰囲気をつたえる写真がほとんど撮れませんでした(笑)。公式HPがあるのでそれを御覧いただこう。→http://www.zugajiken.jp/
(つづく)
実は、ボクも当初そうだった。だが、ボクはすぐに偏愛するもうひとりの画家タイガー立石(立石大河亞)との交流を知ってから中村宏がタイガー立石とともに「観光芸術協会」という奇妙な前衛芸術の一派をつくり、多摩川の河川敷や東京駅で一日限りの展覧会や、タブローを掲げて歩き回るといったパフォーマンスをやっていたことを知っていた(1999年に書いたタイガー立石展の感想の再録はこちらで読めます。→http://blog.goo.ne.jp/angura_1967/d/20050811)。
アンデパンダン系の平面タブロー作品の中でも、その奇妙さとシュールなユーモアにおいてはタイガー立石と中村宏の「観光芸術協会」の絵画は群を抜いて奇妙において双璧をなす。
今回ボクが見たのは現在東京都現代美術館(mot)で開催中の『中村宏/図画事件1953-2007』(4月1日まで開催中)である。これは、半世紀以上におよぶ中村の画業を俯瞰するはじめての展覧会かもしれない。会場はすいていた。平日昼間ということもあろうが、ほとんど貸し切り状態で会場監視の目がボクにしか向いていないので、会場の雰囲気をつたえる写真がほとんど撮れませんでした(笑)。公式HPがあるのでそれを御覧いただこう。→http://www.zugajiken.jp/
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