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しかし、その間に『自虐の詩』などが、堤幸彦監督の手によって映画化(2007年)されているから、映像、映画にかかわるひとにはなにがしかの刺激を与え続ける作家だったのだろう。
98年から「ビッグコミックオリジナル」誌を主な掲載紙にして始まったのが、『ゴーダ哲学堂』のシリーズだった。このシリーズの全エピソードがまとまっているものが竹書房の文庫で読むことが出来る(GY-08)。
『ゴーダ哲学堂』のテーマは従来マンガではそぐわないものとして避けられてきた人生哲学のようなテーマが掲げられている。「ひとは何故生きるのか?」「人生には意味があるのだろうか?」と言った永遠のテーマのようなものを正面から掲げ、それにゴーダ流の回答を出そうという無謀に近い試みなのだ。しかし、業田良家という作家には『詩人ケン』もそうだったが、人生哲学におけるスポ根もののようなスタンスがあり、そこがこの作家の持ち味になっているのだ。
(つづく)
(写真)映画『空気人形』より。
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