風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

If……ホリエモン、中国・韓国をなだめる

2005-04-16 00:58:12 | ブンブク文学/茶をわかせ!
200543_chinaしかし、残念だ。ライブドアのホリエモンこと堀江社長は、フジTV側との和解交渉のテーブルに着く事にしたらしい。さすがに、フジTVがくり出した様々な防衛策の最終兵器、ニッポン放送が所有するフジTV株をSBI(ソフトバンク・インベストメント)に貸株するという奇策は、オドシの意味も含めて決定打となったようだ。さらに、12日付けでライブドアの株価が最安値(293円)となり、ここで何らかの手を打たねばライブドアそのものの屋台骨がきしみかねないという事態だった。また取得したニッポン放送株は、その後の下落で単純に100億円以上の含み損を生んでいたらしい。
そんな矢先、水面下で進行していたらしいフジTVとの和解案が発表され、さらにはライブドアとGOGLEとの提携も発表される。ま、これは言ってしまえば企業レベルで行うアフリエイトみたいなものだろうが、さすがに見込まれる広告収益の額は億単位だ。

所詮、堀江氏は金儲けが主たる行動原理である経済人にしかすぎないのだから、そんな期待を込めてもしかたがなかったのだが、現在火を吹いている中・韓の「反日デモ」(この週末にも上海で呼び掛けられているらしい)の英雄になれる可能性があったのに残念でならない。ま、これはSFでいうことろのパラレル・ワールド、もうひとつの「if」として聞いていただこう。

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日本の「教科書検定」で、「新しい歴史教科書をつくる会」が編纂した教科書(扶桑社)が通過した事を、発端とした中華人民共和国の「反日デモ」の高まりと、島根県が制定した「竹島の日」、従軍慰安婦の記載が一切なくなり、外圧に屈する事は自虐史観だと主張するグループの教科書が採用された事による「反日」運動の再びの高まりを迎えた韓国のそれぞれの運動は、ライブドアがフジ・サンケイグループの枢軸であるフジTVをその手中におさめた事によって、沈静化していった。
この事態の因果関係を、調査した記者は奇妙なことに気が付いた。フジTVによる、ありとあらゆる防衛策をそれを上回る奇策で乗り越えたモリエモンは、フジ・サンケイグループの総本山フジTVを手中にしたのと同時にグループ内の出版部門である扶桑社が、今後一切、教科書部門に手を出さない事を発表、そして幻冬舎の別会社で、ライブドアの人気ブログの書籍化を業務としていた会社との合併を同時に発表したからである。これにより、実際、「新しい歴史教科書をつくる会」は、その教科書を作る術を失った。
と、同時にホリエモン氏は、「自虐史観に基づかない「歴史観」は、どうぞ当社の無料ブログで展開していただき、広く国民的批判と検証を受けていただきたい」と述べた。さらに、つづけて同氏は「人気ブログになれば、今回合併した元扶桑社であった出版社から、書籍化する可能性は残しますが、それも人気がすべてです」と語って居合わせたマスコミ関係者からも、喝采をあびた。

なお、この事態とホリエモンのコメントについて質問を受けた小泉首相は、「ブ、ブログって何ですか? あ~、でも民主的な手段で多く国民の意見・批判にさらされるのならいいんじゃないですか」と、語った。

同日、都の知事室で「新しい歴史小説」を、執筆中だった石原慎太郎都知事は、同じ質問に「ば、売国奴!」と、記者につかみかからんばかりの勢いでコメントを拒否した。

中・韓両政府の広報官は、今回の事態をすでにインターネットで読んで知っておりましたと前置きした上で、「私たちは将来、ホリエモンさんに政治の道へお進みなさるように提言したい」と、短いコメントを述べ、今回の終熄のきっかけをこの日本の新しい経済人、経営者がつくったことを激賞し、その判断をいたく歓迎すると言う旨を表明した。(共同電・東京/風月記者)

※この記事は、フィクションであり登場人物と実在の人物との関係は一切ないことをお断りいたします。



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