風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

聖バレンチノの2.14

2005-02-14 23:48:29 | トリビアな日々
card_smallバレンタインという人は聖人だ。これが今日の2.14にチョコレートを贈るという風習に繋がったのは深く「出会い系」のルーツ的な話があるらしい。
バレンタインは彼が生きたローマ時代になんと、戦意を消失すると言う理由で禁止されていたローマ兵をひそかに結婚させていたと言うのだ。
もっとも、ローマ時代は娼家がたくさんあったらしいことは、考古学的にも分かっているので性のはけ口には困らなかったと思われるし、男色愛=ソドミズムも盛んだった。バレンタインは、そのような「乱れた性」のありかたを憂いて、みずから祝福を与えるという結婚式をとりおこなったのだろう。
いまも、ラスベガスなどにはこの手の誰にでも結婚証明書を与える小さな教会が、たくさんあるそうだが、ま、それとは話が違うか……(笑)。
そしてバレンタインは、ローマ国王の手によってのちに投獄、処刑される。くだってキリスト教が隆盛を誇るようになってからバレンタインは聖人に列せられた。

で、バレンタインはイタリア式に発音するとバレチノとなる。なぜか、すごい美男子だったのではないかと思ってしまうではないか。

ローマ時代は多神教で、2月15日に古代ローマのルペルカリア(Lupercalia)祭というものが行われていた。これは豊穣と多産を祈る春の祭典で、日本で言えば立春のまつりだろう。このまつりの前日2月14日に、女性の名前を書いたくじを男性が引いて、その名前の娘を祭りの間のパートナーにする、というフリ-・セックス的なおおらかな風習があった。これが、中世頃に性的な面を排除した殉教した聖人バレンタインをまつる日となり、今日のバレンタイン・ディの起源となる。

また、チョコレートの原料であるココアに含有されるカフェイン質はヨーロッパでは「媚薬」として珍重されていた(原産地はいうまでもなく南米)。中枢神経興奮作用をもつカフェインは、いわば「催淫剤」だったのである。
さらに、チョコレートの中にはアルギリンが多く含まれ、このアルギリンはホルモン分布をうながし、免疫力を高め、精子の数を増やすことから強精剤とも言われているようだ。

これは、我ながら合理的な説明だ。これこそトリビアだ! とか自画自賛する。
さて、これまで述べたことを知ってか知らずか戦前日本ではモロゾフが、バレンタイン・チョコの宣伝をいち早くはじめている。

ちなみに、女性から男性に贈るという風習は日本だけで、これは昭和33年に新宿の伊勢丹ではじまったキャンペーンによる。
またついでに触れておくと「ホワイト・ディ」には何のルーツも、いわれもない(笑)。

うん、今日は、クイズを中休みしてみんなに勉強してもらおう(笑)!

(画像はボクが贈ってもらいたかったバレンタイン・グリーティング・カードを自分で貼り付けてみました(クソ!))


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